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うらめしい絵 日本美術に見る怨恨の競演

田中圭子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784416516676
ISBN 10 : 4416516673
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

恐ろしくも人を惹きつけてやまない画家達が描いた「うらみ」の世界。胸の奥に押し殺してきた様々な想いと秘められた物語をひもとく。


【著者紹介】
田中圭子 : 学術博士。ロンドン大学SOAS大学院修了、立命館大学大学院博士課程を満期退学。クラーク日本美術文化研究センター、東京藝術大学大学美術館に学芸員として勤務。京都造形芸術大学専任講師を経て、東京都教育庁文化財調査担当学芸員、明治学院大学文学部非常勤講師。専門は近代日本美術史。日本美術における女性表象を研究する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    幽霊画だけでなく、生者を描いた作品にも恨みはある。描かれているモチーフや人物、画家の逸話を知ると絵に込められた「恨めしさ」が一層、鮮明に浮き上がってきそう。特に『菅原道真天拝山祈禱図』や『牡丹灯籠画譜』は昔の作品と思えない位、モダンで斬新だ。また、『焔』は能での様子も紹介しているためか、葵に見立てた小袖を打ち据える六条御息所の気持ちに、文楽人形のような『日高河清姫図』には叶わぬ恋と悟ってから裏切られた哀しみと怒りで蛇身と化す予兆を匂わせる清姫に心を重ねずにいられない。後、春画での幽霊画は興味深かったです。

  • やいっち

    面白く、一晩で一気に読み切った。気になる絵が多く、パソコンで画像を確認したり、楽しんだ。  本書については、「【聞きたい。】田中圭子さん 『うらめしい絵 日本美術に見る怨恨の競演』 レビュー Book Bang −ブックバン−」が参考になる。  文中にあるように、「恨みを抱き、死んだ人を描く幽霊画のジャンルは、日本以外に類を見ないそうだ。「うらめしい」という言葉も翻訳しにくく、「嫉妬、復讐(ふくしゅう)、怒りなどいろいろな言葉で置き換えられるが、複雑な感情を一語で表す語がなかった」という」。

  • ユウユウ

    絵ひとつひとつはおどろおどろしいですが、解説はとてもわかりやすく、読みやすく、面白かったです。日本版『怖い絵』とも言えますか。シリーズ化されたら嬉しいな。

  • あーびん

    日本の幽霊は「うらめしや〜」と現れる。恐ろしくもどこか哀しいイメージが日本の幽霊や怨霊にはつきまとう。中野京子さんの『怖い絵』は西洋絵画だが、本書は日本画オンリーなので「うらめしい」絵のテーマ性が日本人独自の感性に起因していることがわかる。「サロメ」のオーブリー・ビアズリーの影響を受けた橘小夢「牡丹燈籠画譜」がお洒落で素敵。「能楽におけるうらみの表現」「うらめしい春画」などのインタビューも充実していて面白かった。

  • くさてる

    江戸時代から昭和まで、日本美術における幽霊、怨恨、化け物といったテーマの絵画を紹介した一冊。取り上げられている絵画がどれもすさまじく、しずかに怖い。通り一遍の解説だけでなく、関連するインタビューなども収録されていて読みごたえあった。「うらめしい春画」がとくに興味深かったです。

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