Books

牧野富太郎の植物学 Nhk出版新書

田中伸幸

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784140886960
ISBN 10 : 414088696X
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

牧野富太郎は、独学で研究を極め、植物知識の普及にも尽力した「日本の植物学の父」とされる。しかし、これまでは破天荒な人物像ばかりが注目され、研究者としての業績はあまり顧みられてこなかった。命名した植物・集めた標本の数がいまだ定まらないのはなぜか?研究、普及活動の真価とは?連続テレビ小説「らんまん」の植物監修者が、「天才植物学者」の実像を描きだす。

目次 : 植物分類学者・牧野富太郎/ 本草学から植物学へ/ 日本植物学と東京大学/ 標本採集の意義/ 新種を記載するということ/ 『植物学雑誌』の刊行/ 記載された学名の数/ 植物図へのこだわり/ 教育者という選択/ 植物の知識を広める/ 残された標本の行方/ これからの牧野富太郎へ

【著者紹介】
田中伸幸 : 1971年、東京都出身。国立科学博物館植物研究部陸上植物研究グループ長。東京都立大学大学院理学研究科博士課程修了。博士(理学)。専門は植物分類学。高知県立牧野植物園研究員、同標本室長、高知大学客員准教授などを経て、2015年4月より国立科学博物館勤務。茨城大学大学院農学研究科客員教授兼任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • アナクマ

    面白人物伝ではなくて牧野の成果を検証する本。と言いつつ、周辺情報も多い感じ。(ちゃんと読んだら)分類学のことも分かる(かもしれない)。「生涯に1369の学名を発表した」50代後半からの一般普及・学芸員期は、全国のファンダムに支えられてのこと。毀誉褒貶あってもやはり人柄が肝なんだろう。◉猛烈な〈好き〉が他者を制する。今世紀の中葉はこういう人物が牽引する場面が増えるのだろうなぁと思える昨今。振りまわす人と、まわされる人と。熱量の差か。温度勾配。脇を固める〈バランス・調整型〉の人もまた大事なのだが。

  • サンタマリア

    社員旅行で高知に行くので予習として読んだ。くそつまらないであろう旅行、視点をいくつか追加して面白いものにできたなら上出来だと期待して読んだ。 追加された視点は想定していたのとはだいぶ違った。世間でよく言われている牧野富太郎を否定したと思ったら、別のベクトルで牧野を讃えたりする。たぶん、著者は牧野富太郎のことが好きで好きでたまらなくて、本当を知ってもらおうとしてこんな文章を書いたのだろうなぁ。 旅行、楽しかった。(追記ではないけど、追記の形をとって)

  • 朝ドラはリアルすえこさんの「私の人生、こんなだったらよかったのに…」という死ぬ間際の走馬灯が見せた夢だと思って見てたんですけど、著者の先生は牧野富太郎が大好きなんだよな…。人間性はクソでも大好きなんだよな…。「金銭感覚のない人間がいたからこそ、その分野は進化を遂げる」東大の出禁等の真偽にも「自叙伝を追うほどに隘路に迷い込む」として疑問を投げかけておられ、植物大好きだったけど一番大好きなのは自分だったんだろうなあとは思っちゃった。被害者意識は強かったんだろな。でもそれでも魅力的な人だったんだろう。

  • さとうしん

    牧野富太郎の業績もさることながら、日本の植物分類学のあゆみ、ひいては植物分類学自体の良い入門書となっている。牧野の業績については単なる紹介に留まらず、標本の整理をしなかったなどの負の面や、数々の伝説の検証・訂正も行っている。後半生は一般への教育普及活動に力を入れたということで、このあたりは白川静の生涯と似通っているように思う。

  • chietaro

    日本の植物学の扉を開けた牧野富太郎。好きで植物と向き合っていたのが伝わってきます。周りもそれを理解していたと思います。人間としての面白さも感じました。現代に生きていたなら、「面白いおじさん」のポジションだったかもしれません。植物学はまだまだ未知のことがたくさんあることも、驚きでした。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items