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明治を生きた男装の女医 高橋瑞物語

田中ひかる

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784120053207
ISBN 10 : 4120053202
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

女性が医師免許の試験を受けられなかった時代―。その門戸をこじ開け、無償で妊産婦の命を救った女医がいた。

目次 : 第1章 父の遺言を胸に(二四歳の門出/ 小石川での生活 ほか)/ 第2章 女医誕生までの道(紅杏塾の友/ 津久井磯子のもと、産婆として ほか)/ 第3章 済生学舎での日々(直談判の末の入学/ 瑞と久野 ほか)/ 第4章 新天地へ(下宿の主人マリー/ 喀血、帰国の途につく ほか)/ 第5章 お産で失われる命を救う(女医亡国論と本多銓子/ 五分刈りに二重マント ほか)

【著者紹介】
田中ひかる : 1970年東京都生まれ。学習院大学法学部卒業。専修大学大学院文学研究科修士課程にて歴史学を、横浜国立大学大学院環境情報学府博士課程にて社会学を専攻。博士(学術)。女性に関するテーマを中心に、執筆・講演活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    読んでいるあいだ中、ずっと目頭が熱かった。女医になるという決意を貫き通した高橋瑞の凛とした生き様に、胸がいっぱいになる。過酷な家庭環境、女性に門戸が開かれていない医学校や医術開業試験、ドイツに着いた後でベルリン大学は女子学生を受け入れていないと知って呆然となる留学など、度重なる艱難辛苦を、強い意志と抜群の行動力で乗り越えてゆく。公許女医第三号の高橋瑞だけでなく、第一号の荻野吟子、第二号の生澤久野、東京女子医大を創設した吉岡彌生など、登場する女性たちが輝いている。勇気を貰った気持ちになる。いい本だ。

  • どんぐり

    渡辺淳一の小説に日本最初の女医荻野吟子の生涯を描いた『花埋み』がある。あれは面白かった。こちらは、荻野と同じ時代を生きた女医高橋瑞(1852-1927)である。瑞は、「産婆」の資格を取得した後に、「私は、女や赤ん坊を救う医者になりたい」と、当時「女人禁制」の医学校へ直談判して入学し、公許女医3号となった。東京・日本橋で開業し、37歳のときに、「産婦人科学を究めたい」と単身ドイツに留学するものの、体調を崩し帰国を余儀なくされた。→

  • 天の川

    パイオニアの熱意があって今の私達があるのだと思わずにはいられない。出産で命を落とす女達を救う為、助産師、そして医師になろうとする端。功あり名をなしても、後進のために献体と人体骨格標本になることを選ぶような人物だ。後進の支援には熱心でも、己がことは殆ど語らなかった為に詳細がわからない…だからか、端だけでなく他の女医達のことにもページが割かれている。筆者は歴史社会学者なので、この本は本格的な小説ではない。端のような女性の存在を広く知ってもらうためにも、朝井まかてさんとかに小説で取り上げていただきたいなぁ。→

  • ドナルド@灯れ松明の火

    読み友さんの感想を読んで手に取った。女性に学問は不要・結婚して子を産むのが仕事という時代に、強烈な意思を持ち貧しい中、刻苦勉励し女性医師への道を開いた高橋瑞の一生。これは素晴らしい偉人伝である。医大の女性合格者制限等、日本人の男中心の考え方は未だに残っているなぁ。 お薦め

  • 和草(にこぐさ)

    女性が医師になるということの大変さ、偏見がこれほどひどいものだったとは知りませんでした。その中でも不屈の精神以上のものを持ち、女性医師として患者さんを診ることを大切にしてきた彼女達の功績は素晴らしい。

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