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明治のナイチンゲール 大関和物語

田中ひかる

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784120056536
ISBN 10 : 4120056538
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

看病婦が「賎業」とされていた時代―女性の経済的自立を目指し、職業看護婦の道を切り拓いた女性たちがいた。

目次 : 第1章 故郷黒羽/ 第2章 鹿鳴館/ 第3章 桜井看護学校/ 第4章 医科大学附属第一医院/ 第5章 越後高田「知命堂病院」/ 第6章 東京看護婦会/ 第7章 大関看護婦会

【著者紹介】
田中ひかる : 1970年東京都生まれ。学習院大学法学部卒業。専修大学大学院文学研究科修士課程にて歴史学を、横浜国立大学大学院環境情報学府博士課程にて社会学を専攻。博士(学術)。女性に関するテーマを中心に、執筆・講演活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • trazom

    前作の「明治を生きた男装の女医 高橋瑞物語」と同じくらい胸が熱くなる一冊だった。賤業とされた看護婦の地位を高め、トレインド・ナースの先駆けとなった大関和の物語。近年、ナイチンゲールが、柔和な天使ではなく、自分にも周囲にも厳しい完璧主義者だったとする評価に変わっているが、和は、正に「明治のナイチンゲール」である。不幸な結婚・離縁を経て植村正久に出会い、周囲との軋轢を怖れずに、キリスト教の愛と献身の精神に支えられた看護婦のあり方を貫いた和の人生を、心から尊敬する。後藤新平、相馬愛蔵など、多彩な登場人物も魅力。

  • えちぜんや よーた

    2026年前期朝ドラ「風、薫る」の原案となった本。主人公・大関和はあと50年早く生まれていれば、黒羽藩の国家老の娘として育てられて江戸時代での勝ち組だったはずなのに。実は「風、薫る」の前作となる「ばけばけ」のモデルとなる小泉セツも松江藩で四百石取り上級武士の家の出身。NHKの朝ドラは2期連続で「時代ガチャの負け組」をヒロインにするらしい。NHKは朝ドラを平成・令和の「現代もの」をするよりも、幕末・明治・大正の「時代劇もの」の方がウケると踏んでるのかもしれません。

  • かさお

    次の次の次の朝ドラの主人公のモデルらしい大関和の物語。明治時代、女性には人権が無く、看護婦も賎業とされていた。和と雅、同じ目的を持つ女性2人を軸にした実話。女性が1人でも生きていけるよう「職業」として「看護婦」を残した功績を持つ。だが正直私は主人公の和より雅の方にシンクロした。それは「滅私奉公」「自己犠牲」だけでは看護婦はいつまで経っても立場の低い薄給で使い捨てになるだけだと、組織を作り、一歩下がった立場で闘っていたからだ。和のような「正義」は自己陶酔と紙一重だとも感じ、後半は雅の事ばかり考えていた。

  • まる子

    家老の娘だった大関和(ちか)。約20才も離れた夫と離縁し、子どもたちを養うために働いた。嫁田で約束したあの娘たちは…。様々な人との出会いから看護婦に。明治の頃、看病婦は「汚い」賤業だった。女性が自立できるようにと看護婦の道を切り拓いていく。その道は平坦ではない。自分の子供と離れて暮らし、廃娼に奔り、クリスチャンとして生き、現在の看護師に繋がる。和をはじめ、初代トレンド・ナースたちがナイチンゲールへの志しを育てたからこそ、現在の医療に必要な看護師たちがいる。初代(?)女性医師の荻野吟子も。

  • のびすけ

    2026年前期の朝ドラ「風、薫る」の原案本。日本で最初のトレインド・ナースとして活躍し、看護婦の地位確立と発展に生涯を捧げた大関和(ちか)の評伝小説。撮影は既に始まっているとのことで、どんな朝ドラになるのか今から楽しみです。

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