原子論の可能性 近現代哲学における古代的思惟の反響

田上孝一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784588150968
ISBN 10 : 4588150960
フォーマット
出版社
発行年月
2018年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
352p;22

内容詳細

原子論とは、世界がそれ以上分割できない最小単位、原子(アトム)から構成されているとする説である。古代ギリシアのデモクリストらに始まり、エピクロスやルクレティウスが提唱したこの世界観は、ガッサンディからヒューム、ライプニッツ、マルクスなどによる哲学的改訂を経て、現代科学にまで息づいている。明治日本における受容史や現代物理学の視点をも展望する、本邦初、全11章の包括的論集。

目次 : 第1章 古代原子論―デモクリトスとエピクロス、二つの原子論の差異をめぐって(金澤修)/ 第2章 ピエール・ガッサンディの原子論―エピクロス主義、キリスト教、新科学(坂本邦暢)/ 第3章 ジョン・ロックと近代粒子説―近現代の存在論、認識論への影響(青木滋之)/ 第4章 ライプニッツと原子論―“アトム”から“モナド”へ(池田真治)/ 第5章 ヒューム『対話』のエピクロス的宇宙論―古代原子論とダーウィン主義の間(木島泰三)/ 第6章 コペルニクス的転回と原子論―カントのライプニッツ受容と批判(小谷英生)/ 第7章 マルクスの原子論―現実の理想からの疎外(田上孝一)/ 第8章 ニーチェと原子論―不可分な自己から可分的な自己へ(本郷朝香)/ 第9章 ハイデガーと古代原子論―古代原子論の現象学的解釈の試み(武井徹也)/ 第10章 明治期における実在論の系譜と原子論―「一即多」の哲学の展開(白井雅人)/ 第11章 素粒子と米粒の自己同一性―量子力学的対象と粒子概念(東克明)

【著者紹介】
田上孝一 : 1967年生。立正大学人文科学研究所研究員、立正大学非常勤講師。博士(文学)

本郷朝香 : 1972年生。立教大学非常勤講師。博士(人文科学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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