Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• まる

  読了日：2016/01/10

  大学時代言語学を専攻していたこともあり、ことばの習得については特に興味深かったです。音声学で大事な、音を聞き分けることのできる耳は赤ちゃんの時は誰でも持っているものなんですね。様々な分野から赤ちゃんについて研究されていて面白かったです。この本に掲載されている話も１０年ほど前のことなので、もしかしたら今はまた新しい何かが発見されているのかもしれません。追跡調査などを考えると気の長くなる話ですが、今後この分野が発展すると良いな。自分が子育てをする時にはできるだけ母乳で、テレビを見せないで育て…られるかなあ…

• イプシロン

  読了日：2018/05/19

  赤ちゃんは純粋無垢な白ではなく、ヒトのことは何でも知っている真黒で生まれてくるこことが理解できた。しかし、そうした能力を開発していくには周囲とのコミュニケーションが必要であり、結局のところ親子の絆や愛情という質が、その子の人格をほぼ決めてしまうようだ。したがって、子育てに必要なのは赤ちゃん自身は無意識にやっていても、実は何でも知っているという見解なのだろう。生まれてすぐ微笑むのは、愛情とは何か？　を認知するためであるし、言語を理解しはじめる前は、声を詩歌的感覚で聞き、そこにある感情を直観しているのだから。

• NDS

  読了日：2015/12/13

  自分も一度経験した道なのに、赤ちゃんに関してろくに知らないことを改めて突きつけられたように感じます。 現代のような情報過多の世界では、本書のように「現在の科学ではこうである」と言い切っていくれる本は大変ありがたい。 どの時点で何をどの程度理解するのか、赤ちゃんのアクションに対しての意味、等々、現在子育て中でなくても、赤ちゃんと接する機会がある人には少しでも役立つ良書であると思われる。

• Yuzupon

  読了日：2015/11/30

  教育的な視点を排除し脳科学的に赤ちゃんを研究した「赤ちゃん学」の記事のまとめ。14年前の連載とは思えないほど目から鱗な話ばかりで一気に読んだ。生後数日ですでに母国語を聞き分けているという話、他人の感情を推察して好きなものを差し出す能力は1歳2ヶ月には無くて1歳半にはあるという話が特に興味深い。2歳までテレビを見せないほうが良いという話もデータと実例の羅列でぞっとするほどよく分かりました……。ベビーサインで8歳地点で平均12ポイントも変わる知能指数、語りかけの大切さ。赤ちゃんは何もわからない生き物ではない。

• 黄色と橙

  読了日：2013/04/03

  手軽な文庫で網羅的に「赤ちゃん学」を知ることができるけれど、既に一部の情報が古くなってしまっていることは残念なので、是非第二弾も出版してほしいです。この手のものにありがちな一面的な記述は少なく、ひとつのトピックに対して複数の意見や研究成果が掲載されている良著。生後数ヶ月で抽象的な数の概念がわかるということには驚かされました。赤ちゃんは大人が考えているよりずっと能動的な存在。じぃーっと周囲を観察している我が子の瞳を覗いてみたくなります。

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