Product Details
ISBN 10 : 4862851339
Content Description
本書は前近代世界の社会や文化の深層を理解するため、現実の社会の時間意識と、文学、哲学、芸術作品で表現された時間意識を多様な角度から分析した意欲的試みである。
目次 : 第1部 社会のなかの時間(ビザンツ人の終末論―古代末期における世界年代記と同時代認識/ 12世紀の歴史記述―ハーフェルベルクのアンセルムスと終末論的歴史/ 中世イベリア半島で使用された暦について/ 「時」のフィチーノとコペルニクス―暦・太陽・黄金時代/ 良心の問題か現実の必要か―改暦紛争の神聖ローマ帝国)/ 第2部 テクストの時間意識(音楽と時間意識―カロリング時代の音楽書にみられるリズムとテンポ/ 人生の四時期―オジル・デ・カダルスとフィリップ・ド・ノヴァールの場合/ ドイツ神秘思想における時間把握―マイスター・エックハルトの瞬間論/ 『アラス受難劇』およびグレバン作『受難の聖史劇』における「第一日目」―内容構成と韻文構造の比較)/ 第3部 図像のなかの時間(「物語の道筋」を歩く―そのText、Motion、Visuality/ 10世紀イベリア半島の写本挿絵に見られる時間意識―ミレナリスムは存在したのか/ アナスタシス(キリストの冥府降下)図像に内在する時間/ 神の足が立つところ―磔刑図像に描かれた礼拝者たちとその時間構造/ ビザンティン聖堂装飾のイコンとナラティヴ/ 中世ヨーロッパの写本挿絵における時代表現と写実性)
【著者紹介】
甚野尚志 : 1958年生。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。博士(文学、早稲田大学)。早稲田大学文学学術院教授
益田朋幸 : 1960年生。早稲田大学大学院修了。Ph.D(ギリシア国立テサロニキ大学)。女子美術大学を経て早稲田大学文学学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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