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昭和16年夏の敗戦 新版 中公文庫

Naoki Inose

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122068926
ISBN 10 : 4122068924
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2020
Japan

Content Description

各界の著名人が絶賛!
日本的組織の構造的欠陥に迫る、全国民必読の書

〈広く読まれるべき本。講演で何度もすすめている〉
 小泉純一郎(元内閣総理大臣)

〈データを無視し「空気」で決める。
 この日本的悪習を撤廃しないかぎり、企業の「敗戦」も免れない〉
 冨山和彦(経営共創基盤代表取締役CEO)

〈これは過去の歴史ではない。いまだ日本で起きていることだ〉
 堀江貴文

〈私は、本書をまずまっ先に読むように若い学生諸君に伝えたい〉
 橋爪大三郎(社会学者、大学院大学至善館教授)

〈結論ありきで大勢に流される日本の弱点が活写され、時代を超えて私たちに問いかける。
 あれからいったい何が変わったのか、と〉
 三浦瑠麗(国際政治学者)


日米開戦前夜、四年後の敗戦は正確に予言されていた!
平均年齢33歳、「総力戦研究所」の若きエリート集団が出した結論は「日本必敗」。それでもなお開戦へと突き進んだのはなぜか。客観的な分析を無視し、無謀な戦争へと突入したプロセスを克明に描き、日本的組織の構造的欠陥を衝く。
〈巻末対談〉石破 茂×猪瀬直樹

【著者紹介】
猪瀬直樹 : 1946年長野県生まれ。作家。87年『ミカドの肖像』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。96年『日本国の研究』で文藝春秋読者賞受賞。東京大学客員教授、東京工業大学特任教授を歴任。2002年、小泉首相より道路公団民営化委員に任命される。07年、東京都副知事に任命される。12年、東京都知事に就任。13年、辞任。15年、大阪府・市特別顧問就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 南北

    1941年8月に日本は「敗戦」していた。近衛内閣のもとで創設された「総力戦研究所」には30代の官僚や民間から優秀な人物が集められ、模擬内閣を作り、「机上演習」により、日本の将来を予測した結果、開戦から1〜2年後には敗戦を迎えるとの結論が出された。戦前から戦後の歴史をたどることでその予測が裏付けられていく様子が見事だと感じた。「総力戦研究所」という組織だけを作って満足してしまったのも問題があるが、いわゆる「お役所仕事」に終始してしまった政治にも大きな問題があるように思う。

  • rico

    勝ち目のない戦いへの圧が強まる中、東條はわずかな希望を抱いていたのかもしれない。総力戦研究所に参集したエリートたちが何らかの「勝ち筋」を見つけてくれることを。しかし彼らが「くもりなき目」で事実に基づいて導きだした結論は、「日本必敗」。それを「机上の空論」と切り捨てず、若き知性による貴重な知見として戦略を見直していれば・・・。一度特定の方向へ進み始めたものは、どれだけ不都合な事実が明らかになろうとも、止まらない。滞りなくことを運ぶ人材は豊富でも、軍部の圧力下で真に決断できるリーダーはいなかったということ。

  • てつのすけ

    第二次世界大戦について、それなりに知っているつもりであったが、「総力戦研究所」を初めて知った。しかも、この研究所が出した敗戦という結論を、なぜ、政策に活かさなかったのか、甚だ疑問である。数字等のデータよりも、日本人特有の空気を優先した結果であったとは!現代に戻ると、敗戦という歴史の教訓が何も活かされていないのは、残念でならない。

  • りんだりん

    事実に目を向けずに議論が進む。結論ありきの数字が躍る。今企業に置いてもみられる光景ではないだろうか。発言力のある人の意見が採用される。誰が見てもおかしいということが言いづらい状況。そして、威勢の良いスローガンを掲げて夜郎自大に自分たちを評価して酔いしれる。足元の企業経営にも十二分に活かせる著書。★3

  • 再読。朝ドラでも触れられた模擬内閣「総力戦研究所」日米開戦の直前「日本必敗」と結論づけた彼らの主張は東条によってガン無視されてしまう。長門に乗艦し演習を見学した後、山本五十六から感想を求められ、砲撃戦、潜水艦対策は素晴らしいが、航空機対策が弱いと主張しウィスキーを賜ったというエピが出てきた。それな〜。日本必勝にしたいなら、彼ら27名のうち軍人は5名という割合もダメよな。航一さんは子どもの人生歪めかけたほどに総力戦研究所でのことを後悔していたけれども、GHQが結論づけたように彼らは一機関でしかない。

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