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新版 増補 共産主義の系譜 角川ソフィア文庫

猪木正道

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784044004118
ISBN 10 : 4044004110
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「本書は非マルキストによる現実態としてのマルクス思想史=共産主義史の金字塔著作である」(解説より)。全体主義に抗す自由主義の論客として知られ、高坂正堯ら錚々たる学者を門下から輩出した政治学者、猪木正道。氏が、マルクス、レーニン、スターリンからチトー、毛沢東に至るまで、共産主義の思想と運動の歴史を一貫した視点で平易に読み解き、画期的な批判的研究書として多くの識者が支持した名著。

目次 : 第1章 マルクス主義思想/ 第2章 フォイエルバッハと死の思想/ 第3章 ラッサールの生涯と思想/ 第4章 レーニンとレーニン主義/ 第5章 トロツキーとトロツキズム/ 第6章 スターリとスターリン主義/ 第7章 チトーとチトー主義/ 第8章 フルシチョフとスターリン/ 第9章 マルクスの革命理論とアジアの社会主義思想/ 第10章 非毛沢東化と非スターリン化/ 第11章 現代の共産主義

【著者紹介】
猪木正道 : 1914(大正3)年‐2012(平成24)年。政治学者、京都大学名誉教授。京都生まれ。社会思想家の河合栄治郎に師事し、1937(昭和12)年、東京帝国大学経済学部卒業。三菱経済研究所を経て49(昭和24)年から70(昭和45)年まで京都大学法学部で政治学・政治史を教える。退官後、防衛大学校校長を8年間務めたほか、平和・安全保障研究所理事長なども務め、日本の安全保障政策の研究を進めた。2001(平成13)年文化功労者。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • nnpusnsn1945

    北朝鮮について調べるうちに、共産主義(社会主義)について気になったゆえ、現実主義の著者から論じた本書を手に取る。正直説明が難しかった。ただし、共産主義(ソ連、毛沢東主義)の問題点(ノーメンクラツーラ、膨張主義)はわかりやすかった。猪木正道氏は反共として知られているが、コトバンクによると、民社党派であったようだ。『軍国日本の興亡』でも、幸徳秋水を評価していたし、本書でもスターリンが民族・植民地問題について意義ありとしていたので、是々非々の姿勢なのだろう。

  • Kentaro

    共産党独裁の国ではどこでもノメンクラトゥーラ(新支配階級)が形成され、支配階級の世襲制が行なわれている。もっとも露骨なのは朝鮮民主主義人民共和国であって、金日成主席の息子金正日が主席の後継者に決定したといわれる。全く文字通りの世襲制である。 このほかルーマニア共産党とアルバニア共産党とは、首脳部のネポティズム(閥族主義)で悪名が特に高い。 マルクス主義では生産手段への所有関係によって階級を定義するので、ノメンクラトゥーラは生産手段を所有していないからには、特権・支配階級ではないという反論が考えられる。

  • 樋口佳之

    死の直前のエンゲルスが、普通選挙権により、議会を通じての平和革命が可能となったと強調したことは、マルクス主義の二人の創始者のうち一八九〇年代まで生き残った一人までが、実践的には修正主義者となっていたことを証明している。/うー/毛沢東が、一九三八年十月の中央委員会で行なった報告の中で、「われわれの民族は数千年の歴史を持ち、その特徴を持ち、そのいくたの貴重品を持っている」と語った後、「孔子から孫中山にいたるまでのものにしめくくりを与え、この貴重な遺産を継承すべきである」と説いている/孔子に帰れはこの頃から

  • Francis

    著者は戦前の言論弾圧事件「河合栄治郎事件」で知られる戦闘的自由主義者(民主社会主義者が正しい)河合栄治郎の直弟子。ファシズム批判で知られる河合だが、同時にマルクス主義批判者でもあり、その精神は著者に継承されてこの本に結実していると言える。マルクス主義をその発生からソヴィエト連邦、中華人民共和国に至るまで検証して批判。マルクス主義にただ反発するだけでなく、レーニン、スターリンなどのマルクス主義者の生い立ちや思考まで調べて検証しているのはさすが。マルクス主義批判のスタンダードと言うべき名著。

  • Tomoichi

    猪木正道先生の作品3冊目。共産主義について書かれた本を今までいくつか読んできたが、これが決定版と思います。マルキスト以上にマルクスを読み込んでいるし、マルクス病の熱にも罹っていないシラフの人の作品だけに冴え渡っていて、読み応えがあります。共産主義に対する是々非々の態度が防衛大学校校長として適任だったのでしょう。

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