「退化」の進化学 ヒトにのこる進化の足跡 ブルーバックス

犬塚則久

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062575379
ISBN 10 : 406257537X
フォーマット
出版社
発行年月
2006年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
18cm,206p

内容詳細

サメの顎が退化した耳小骨、トカゲの眼のなごりの松果体、舌に残る「二枚舌」の痕跡、男にもある「子宮」…。祖先とは機能を変えたり、失ったりした器官から、ヒトの進化の道を辿る体内遺跡めぐりの旅。

【著者紹介】
犬塚則久 : 1948年生まれ。1975年京都大学大学院理学研究科地質学鉱物学専攻修士課程修了。理学博士。東京大学大学院医学系研究科生体構造学分野助手。専門は哺乳類の古脊椎動物学、骨の比較解剖学・機能形態学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • アキ さん

    なぜヒトはこんな形をしているのか?他の動物と似ても似つかない姿にはすべて進化が関わっている。それは時として「退化」とも言える変化でもある。たとえば親知らず。生物が海から上陸した4億年前からの退化。腓骨、スペアの骨に使われるが2億年前に哺乳類になり歩行することで退化した。耳の形は第一鰓溝のまわりの6つの結節から成るが 7000万年前のサルから退化したもの。尻尾がないのは3000万年前類人猿からの退化。毛が退化した理由は未だに不明。すなわち、私たちヒトの体は生命の誕生した38億年前からつづく歴史的遺産なのだ。

  • 姉勤 さん

    ヒトの身体の四肢や器官に備わるコレは実は...進化の過程で不要となり、また邪魔になった器官が失われ、また形を変えて。耳がエラの名残だったり、胎児や幼児の頃に残る太古の片鱗。永い進化の中で変化した進化と退化は表裏一体、相対的なものに感じる。エピジェネティックやアポトーシスには触れてないが、具”体”的な話に終始しているので、このジャンルの苦手なヒトにもオススメ。

  • マルレラ さん

    人類の退化器官を手掛かりとして、生命の誕生から現在に至るまでの進化の道を解説した本。 「退化」は形態的な特徴などから進化の逆と捉えられる傾向にありますが、実は環境に上手く適応するために生物がとった「進化」の一部であることを本書は教えてくれます。特に印象的だったのは、人類の体毛の退化のお話でした。人類の体毛の退化理由として、サバンナ説、ネオテニー説、水生説と複数の説が提唱されていて、未だに明らかとなっていないことに驚きました。この謎の解明は、人類進化の歴史を紐解く重要なテーマの一つであると感じました。

  • kaizen@名古屋de朝活読書会 さん

    #感想歌 進退は前の定義で変わるもの進退表裏一面なのか 進化では環境変化に適合か非適合かで絶滅の可否 ウルフ管ミューラー管の進・退化遺伝子発現機能制約 

  • 手押し戦車 さん

    痕跡器官本来の機能の一部か全てが失われ作用が残り大きさだけが縮む退化器官があり、生物は海から陸への進化の過程で機能を変えたり、失ったりしてきた。誰の体にも古いものと新しいものが混在している。親知らずを見ても昔は生えてきたが若い世代は無縁の歯になっている。原始型を多く保つ人もいれば進化の先を行ってる人もいる。過去から未来へ退化し進化している。世代の異なる退化遺物であり進化の産物のあつまりだから環境の変化にも素早く対応出来る。退化とは温故知新

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