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なぜ、「怒る」のをやめられないのか -「怒り恐怖症」と受動的攻撃-光文社新書

片田珠美

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334036959
ISBN 10 : 4334036953
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「怒り」とは、「何かうまくいっていないことがある」というサイン。生きる上で非常に重要な感情である。しかし「怒りを自覚すること」の大切さを教えてもらえず、我慢させられるばかりで(または理不尽な怒りの恐怖の中で)育つと、「怒り恐怖症」に陥ってしまう。その症状としては二つにわかれる。一方は怒ることを否認し、怒りを自分自身に向けたり、怒りを偽装して「受動的攻撃」という形(「やるべきことをしない」「遅らせる」「忘れる」等々)で敵意を表出する。もう一方は、怒りを溜めこんだあげく、キレる症状である。「怒らない」ことが盛んに目指されるが、抑圧した怒りは必ず別の形で表れ、連鎖し、人間関係や自分自身を傷つける。本書ではしつこい怒りを醸成する依存や支配、競争関係に注目しつつ事例を分析。怒りを適切に表現する大切さとその方法を探っていく。

目次 : はじめに なぜいま、「怒り」、―とくに「ゆがんだ怒り」を取り上げるのか?/ 第1章 抑圧された怒りはどこへいくのか?/ 第2章 自分自身に向けられる怒り/ 第3章 受動的攻撃―こそこそと怒りを表現する人たち/ 第4章 なぜ怒りを直接出せないのか?/ 第5章 怒りの応酬、怒りの連鎖/ 第6章 処方箋―怒りをそんなに怖れるな

【著者紹介】
片田珠美 : 1961年広島県生まれ。精神科医。京都大学非常勤講師。大阪大学医学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。フランス政府給費留学生としてパリ第八大学でラカン派の精神分析を学ぶ。臨床経験にもとづき、心の病の構造を分析(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • イプシロン

    怒りの構造分析には信頼がおける。だが上手く「怒れ」という対処法(アサーション)の勧めがそもそも間違っている。怒りは恐れの二次感情(著作にある「怒り恐怖症」や「受動的怒り」)など様々な形をとる。また怒りの一種である嫉妬にも触れ、怒りにより起こる心身両面に渡る症状にも触れておりそこは評価できるのだが、さながら怒りの見本市のようで、読んでいて人間不信感を醸成された。なので、後半1/3は飛ばし読みした。怒りは喘息や蕁麻疹すら起こすというのは経験者だったので、驚きながらも納得できたのだが、かなり残念な一冊だった。

  • きつねこ

    まあなんというか、自分がいっぱいでてくるわ。あんな自分、こんな自分。意地悪だったり負けず嫌いだったり。とはいえ、前回読んだ『他人を攻撃せずにいられない人』もそうだけど、普通に生活してたら腹もたつし攻撃もしたくなると解釈し自分なりに納得。怒りの原因は依存、支配、競争らしいけど、確かに怒りのポイントだと思うわ。何かに怒っているうちが華かもしれないね。

  • イプシロン

    (再読)初読時には怒りの分析が冗長なことに辟易して、後半1/3は読み飛ばした。が、今回は全編熟読してみた。しかし、評価は変わらなかった。処方箋があまりにも対処療法的で、安易としか思えず、肝心な処方箋に割かれた内容と頁が浅少すぎるからだ。怒りの根本原因は、自他の境界を強く引きすぎることだと知っていれば、読む必要のない著作。仏教に曰く「ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される」。あるいはまた「怨みに報いるに怨みを以てしたなら、ついに怨みの息むことがない。これは永遠の真理である」を、

  • リキヨシオ

    怒らない事が美学とされ、怒る事に対してネガティブな感情を持つ「怒り恐怖症」の日本人が多い。怒り恐怖症により、怒りを自分自身に向けたり、怒りではない方向に偽装された行為を他者に向ける受動的攻撃をしてしまう。そして我慢した末に怒りが違った方向に暴発する。だからと言って感情の赴くままに怒ると、相手に「怒り恐怖症」の考えを植え付ける。つまり正しく怒る「怒る技術」を見につける必要があり、自身の怒りを分析して、何に対して怒っているか、相手の立場も尊重、怒りの中に冷静さと諦めの部分も必要。幼少の育ち方にも影響がある。

  • 魚京童!

    まだ感情が残っているから。私みたいに無関心であるよりだいぶまし。

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