Books

明治を作った密航者たち

熊田忠雄

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784396114558
ISBN 10 : 4396114559
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

幕末、厳しい監視の目をかいくぐり、他国へ密航を図る者たちが少なからず存在した。発覚すれば死罪とされる中、外国の進んだ知識や技術に直接触れるには、危険な渡海しか途はなかったのだ。本書では、伊藤博文、井上馨などの長州ファイブ、五代友厚らの薩摩スチューデント、同志社設立の新島襄などの、近代日本に功績のある人物をメインに取り上げ、彼らの密航実現までのプロセスをたどり、最大のヤマ場である脱国当日の動きを検証した。国外脱出を企てた者たちの本懐達成に至るまでには、いずれも興味深いドラマが秘められている。

目次 : 第1章 密航の構図(海外渡航の禁止から解禁まで/ 密航者とは ほか)/ 第2章 グループ密航(長州ファイブの深夜の脱国劇(イギリス)/ 氏名と行き先を偽装、薩摩藩士の大量密航(イギリス) ほか)/ 第3章 単独密航(ロシア使節団に直訴してペテルブルグへ・橘耕斎(ロシア)/ 幕末のパリに現われた謎の日本人青年・斎藤健二郎(フランス) ほか)/ 第4章 密航伝説を追って(タスマニア島の石碑・銭屋五兵衛(オーストラリア)/ 女傑商人のインド、上海密航・大浦慶(インド・清))

【著者紹介】
熊田忠雄 : 1948年、福島県生まれ。早稲田大学卒業後、1970年にニッポン放送入社。報道記者、報道部長、編成局長、取締役を経て、2005年に退社。以後、早い時期に世界各地へ飛び出した日本人の足跡や江戸・明治創業の老舗商店の屋号来歴、現在居住している東京・本郷の地域史などをテーマに執筆、講演活動を行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • Sato

    明治維新前夜、国禁に背き密航した人の話。有名な薩摩スチューデント、長州ファイブ以外にも、藩が厳密に後押ししたグループ密航、海外の使節団や外国船の船長に直訴し単独で密航したツワモノまでいたことに驚いた。帰国後は明治政府で活躍する者、産業や学問の普及に奔走する者様々であるが、日本の鉄道の父などそれぞれが「〇〇の父」となる長州ファイブに対し、15名と大勢で留学した割にはイマイチ結果を残せていない薩摩スチューデント。この差は自らが海外で学ぶことを熱望した長州組に対し、薩摩組は単に藩命で渡航したという経緯の差なのか

  • 明治維新前夜、日本人の海外渡航がまだ国禁だった御時世の密航者・密出国者たちの概説書であります。長州ファイブ、薩摩スチューデントといった有名どころをはじめ、佐賀藩・加賀藩の知られざる海外留学(密出国)の事例や、単独犯、はては真偽の定かでない銭屋五兵衛と大浦慶の密航伝説まで幅広くカバー。日本国内では対立していても遠い異国では同胞の間柄ということで、送金が途絶えた長州藩士のために薩摩藩士一同が学費をカンパしたり、徳川幕府の留学生と交流を深めたり、殺伐とした幕末日本の国情との隔たりが楽しい。星4つ。

  • Shoko Chiba

    日本にとっての大きな転換期、明治を作った鎖国時代の密航者たちを紹介する本。外向きの人達はいつの時代も一定の割合で存在すると思うのだけど、長い鎖国時代はどのようにして消化していたのだろう。鎖国時代も終わりに近づいた頃の、外向きの人達の爆発力を本書で見た。海外渡航が国禁だった時代に禁を犯して外に出るのは並大抵の意志では叶わないことだと思う。多くの人が日本の将来のためにと志高くリスクを負ってくれたことに対して、感謝したい。

  • 山崎にう

    図書館本。資料用。読み物としても面白かった。幕末の若者の、なんと気宇壮大なことか。

  • すっち

    昨今、若者の内向き志向と言われていますが、海外で学ぶ日本人が圧倒的に少数派だった鎖国時代の幕末とは違い、現在において留学ははるかに身近なものになっているのではないでしょうか。海外で新しい知識と技術を習得した留学生が帰国後に国の要職に就いていた幕末とは異なり、現在は留学しても就職が保証される時代ではないかもしれません。しかしこんな時代だからこそ、「なんのために留学するのか」「留学で得た学びを社会でどのように活かすのか」という問いに対して自問自答する姿勢、つまり志の部分を大切にしたいものです。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items