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煙鳥怪奇録 ののさまのたたり 竹書房怪談文庫

煙鳥

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784801937536
ISBN 10 : 4801937535
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

怪談収集家・煙鳥が体験者から聞き取りした怪異を自身で綴るほか、気鋭の怪談作家二人が煙鳥に再取材する形で記す異色の実話怪談集。北海道で起きたヒグマの怪死事件。猟師が目撃した畏怖なる力とは…「チ・コッ・テレケ」、母方の血縁者が何人も同じ夢を見る怪現象。その悪夢の意味は…「襖」、瞼の裏に浮かぶ男の泣き顔。祖母から譲り受けた形見の箪笥との因果…「瞼の男」、東北の集落で年に一度行われる男子禁制の秘密儀式。禁を破って潜入した男が見たものは…「女祭り」、子どもの影に憑いて移動する“かげさん”。かげさんに入られた家からは必ず死人が出るのだが…「ののさまのたたり」他、膨大な取材録の中から厳選した不気味で奇怪な恐怖譚24話収録!

【著者紹介】
煙鳥 : 怪談収集家、怪談作家、珍スポッター。「怪談と技術の融合」のストリームサークル「オカのじ」の代表取り締まられ役。広報とソーシャルダメージ引き受け(矢面)担当。収集した怪談を語ることを中心とした放送をニコ生、ツイキャス等にて配信中。VR技術を使った新しい怪談会も推進中。2022年、自身の名を冠した初の怪談集『煙鳥怪奇録 机と海』を吉田悠軌、高田公太の共著で発表

高田公太 : 青森県弘前市出身。O型。元・新聞記者

吉田悠軌 : 怪談サークルとうもろこしの会会長。怪談の収集・語りとオカルト全般を研究。文筆業を中心にTV映画出演、イベント、ポッドキャストなどで活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • sin

    実は霊の存在を信じてはいない、だがしかし、この世には潜むモノ、憑くモノ、祟るモノ…何らかの存在が在るとは思っている。古来人々が畏れ、敬い、祀りあげたモノのような…ふとした瞬間に身内に生じる恐怖感を深層心理等で解き明かすのでは無く直感的に恐怖を覚える存在…怪談と云う文芸に恐怖するとき、そこに不可知なる存在の示唆を感じる。実は苦手な実話怪談にもそうした存在を仄めかす記述に出会うとドキドキがとまらない、何者かの片鱗に触れたかのような感じを覚えてしまう。けれど関わり合いたくわない「いいえ、柿はいりません。」

  • HANA

    実話怪談集。いやあ、これはいい。個人的に断片的な話の数々から一つの大きな流れが垣間見れるという形式好きなのだが、「ののさまのたたり」と「鏡柱」はそのお手本のような出来。それでも「ののさまのたたり」の方は奇妙なものが見える地点の一致というだけだが、「鏡柱」は家で見えた奇妙なものから建築現場でのある事という風に怪異でも何でもなく起きた出来事を語っているだけだが、そこから垣間見える「何か」が非常に恐ろしい。その他の怪談も平均以上の出来だし。とあれ本書はその二つの話だけでも読む価値があると断言できる一冊です。

  • あたびー

    クセになる煙鳥怪談。ひとつの怪談が、全く別の人から採取した階段に繋がるというのは、読んでいて本当にゾクゾクする体験である。今回は、柱の中に鏡が埋め込まれているという案件、そして影が子供の影に溶け込み死者の出る家を示す/横断歩道で事故を起こす案件、と言うふたつがそれに相当する。繋がりに気づいて追い求める煙鳥さんのエンジンがかかる様が頼もしい。他にウケたのが、大男と婆さんたちからまっパに向かれてしまったおじさんの話。奪衣婆さんだったのかなぁ。あと、柱に鏡の件は例の設計士の先生に聞いたら分かりそうだけど…

  • 佐倉

    満を持して煙鳥本人が筆を執った『鏡柱』『ののさまのたたり』が収録。どちらも氏の長編怪談の持ち味ーーー単体では意味不明だったり不思議なだけの話が同じ地域で起きた別の怪談、別の地域で起きた同じ怪談などの類話と集約されることで怖さと好奇心が刺激されるーーーは健在。吉田悠軌の北海道ネタ2作や高田公太の投げ槍オチが光る『すいかみさま』真面目に怖い『襖』などリライトも面白い。煙鳥本人の筆の作品がもっと読みたい気もするが後書きでも書いていた聞き継ぎ語り継ぎのサイクルに妙を見出だすならこのままの体制が良いのかも知れない。

  • 高宮朱雀

    年中、怪異は現と虚の間を行き来する。偶然そこに遭遇した人達の体験談はどれも甲乙が付け難く、体験したのがもしも自分だと置き換えると、二度と御免だと言いたくなる話も少なくない。 しかし、せっかくの体験談が言葉足らずになっていないか?と感じられるモノがいくつかあり、そこが残念。読者の想像に任せるというのも一つの手法だが、原稿の字数制限なのか尻切れ蜻蛉感の否めないモノ、著者だけが理解出来ていて、読者が置いてけぼりになっていないかと思われるモノもあり、モヤモヤした読後感。

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