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ISBN 10 : 448006950X
Content Description
時間は抽象なので、私たちが時間を認識するとき、なにかに「見立て」るしかない。この「見立て」つまりメタファーを分析することで、“時間”を具体的に意識化することができる。近代において最も強固な「見立て」は“時は金なり”のメタファー。コーパスや、具体的なテキスト(「吾輩は猫である」「モモ」等)を探り、私たちが縛られているさまざまな時間のメタファーを明らかにした上で、新しい時間概念(「時間は命」)を模索したい。
目次 : 第1章 時間をことばで表すと―『広辞苑』vs.『新明解』(『広辞苑』の定義の変遷/ 『新明解』の挑戦)/ 第2章 「時間」と「とき」(ときの意味―ゆったりと流れるもの/ 時間の意味―計量されるもの/ 「時は金なり」は「時間は金なり」?)/ 第3章 時間経過の認識論(哲学者たちは時間をどう思索したか?/ 時間はどう流れるか)/ 第4章 時間のメタファー(時は金なり/ 時間に追われる/ 時間のネットワーク―時間のことばの全体像)/ 第5章 新たな時間概念を求めて(“時間は命”/ 時間の円環を取り戻す)
【著者紹介】
瀬戸賢一 : 1951年生まれ。佛教大学文学部教授。大阪市立大学名誉教授。専門は、英語学・レトリック。レトリックを中心に言語表現の実際を分析し、豊かな表現技法に向けてさまざまな提言をしている。また、認知言語学の立場から、人間の言語・行動・認識を体系的に解明することを目指す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ころこ
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読了日:2018/04/06
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