夜明けのすべて

瀬尾まいこ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784164010013
ISBN 10 : 4164010010
フォーマット
出版社
発行年月
2020年10月
日本
追加情報
:
266p;20

内容詳細

職場の人たちの理解に助けられながらも、月に一度のPMS(月経前症候群)でイライラが抑えられない美紗は、やる気がないように見える、転職してきたばかりの山添君に当たってしまう。山添君は、パニック障害になり、生きがいも気力も失っていた。互いに友情も恋も感じてないけれど、おせっかい者同士の二人は、自分の病気は治せなくても、相手を助けることはできるのではないかと思うようになる―。生きるのが少し楽になる、心に優しい物語。

【著者紹介】
瀬尾まいこ : 1974年、大阪府生まれ。大谷女子大学文学部国文学科卒。2001年、「卵の緒」で坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、翌年単行本『卵の緒』で作家デビュー。2005年『幸福な食卓』で吉川英治文学新人賞、2008年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞、2019年『そして、バトンは渡された』で本屋大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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PMS(月経前症候群)の女性とパニック障...

投稿日:2021/04/18 (日)

PMS(月経前症候群)の女性とパニック障害の男性は同じ職場で働くことになって出会う。見た目ではわからないし、周囲からも理解されないことに悩んできた2人だが、互いのことを知り、思いやって関わっていくことで自分自身も社会で生きやすくなっていく。自分と考え方や様子の違う人を差別したり、人のことをとやかくいったりするような社会ではなく、自分がまずしっかりと生活し、相手を思いあえるような社会であってほしいと思いながら読みました。

まめ さん | 群馬県 | 不明

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テーマは重いんだけど、かなり笑えるところ...

投稿日:2021/04/12 (月)

テーマは重いんだけど、かなり笑えるところ(特にボヘミアン・ラプソディーのトコ)もあり、一気読み。パニック障害への理解が少しだけだが深まった。

マスター さん | 千葉県 | 不明

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人を見た目で判断してしまうことは、誰でも...

投稿日:2021/03/03 (水)

人を見た目で判断してしまうことは、誰でもあります。この本の登場人物たちは、相手の病気に気付いてから、相手のことを考えて行動を起こしていきます。気持ちの動きが丁寧に描かれていて、気付くと読んでいる自分自身も、救われていくようです。そして小説の舞台になっている、栗田金属という小さい会社が素晴らしい。こんな会社があたりまえに存在する社会になって欲しい!と希望がもてる本です。

はれ さん | 島根県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro さん

    瀬尾 まいこ、3作目です。水鈴社創立初の単行本とのこと、どおりで初めての出版社の本でした。本書は、本屋大賞受賞後第一作、PMS×パニック障害×Queenの優しい物語でした。著者もパニック障害を発症したことがあるようです。物語は、夜明け前で終了したので、続編もありそうです。 https://ddnavi.com/review/693424/a/

  • 海猫 さん

    月に一度のPMS(月経前症候群)でイライラが抑えられない藤沢美紗と、パニック障害に苦しむ山添孝俊。それぞれ特異な持病を抱えた男女の関係性を描く長編小説。ふとした機会からお互いを理解しようとし、支え合おうとする二人の姿には温かい気持ちになる。恋愛に発展するところまで持っていかないバランスがとても良いと、思います。「ボヘミアン・ラプソディ」のサントラで一緒に盛り上がるところが最高だった。二人が働く栗田金属がなかなか理想の職場。激しいドラマ性はなくても、人の立場になって優しくするって素敵だね。和んで読める一冊。

  • うっちー さん

    ホントに瀬尾さんの作品はいい人しか登場しません

  • bunmei さん

    瀬尾作品は、人生の行先に戸惑っている人に、新たな道への第一歩を後押ししてくれる。今回の主人公はパニック障害で悩む男性とPMS・月経前症候群の女性の2人。パニック障害は、自分も仕事柄、そうした症状の子供を知ってましたが、PMSは初めて聞いた病気。自分ではどうにもならない突然の不快感や感情の高ぶりに、周りからはそうした異変を理解されず、奇異に観られて誤解を招く。そうならない為に、自分の気持ちを押し殺して、過ごす苦しさが伝わってくる。最後に自ら開いた希望の光、2人のこれからの人生に、大きなエールを送りたい。

  • tetsubun1000mg さん

    突然怒り出すPMS症候群、新入社員のパニック障害と瀬尾まいこさんは路線を変えたのかと思ってしまいました。 世話好きでマイペースの藤沢さんが100均でハサミと床屋セットを買ってパニック障害の山添君のアパートに行って「髪を切りましょう」と言ってからのシーンは涙が出るほど笑ってしまいました。(自分の部屋で読んでいたから良かったけど) それから二人の良い関係が続いていくが自然とPMSとパニック障害を和らげていくようになり少しづつ前向きな気持ちが生まれてくる。 あったかい気持ちになる大人向けの童話のような本でした。

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人物・団体紹介

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瀬尾まいこ

1974年大阪府生まれ。2001年「卵の緒」で坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、翌年、同作を表題作とする単行本でデビュー。05年『幸福な食卓』で吉川英治文学新人賞、08年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞、13年咲くやこの花賞、19年『そして、バトンは渡された』で本屋大賞を受賞(本データはこの

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