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ISBN 10 : 4797385472
Content Description
思いっきり泣いた後、本当の幸せに気づく
【冒頭のイントロ】
僕の居場所は、どこにあるだろう
僕はいつから一人で歩いているんだろう
帰る場所があることが、当たり前なんかじゃない
誰かと支え合うことが、人間らしいわけじゃない
だから、僕は捨てたんだ
ゴミ箱に紙くずを捨てるように、僕は人生を捨てたんだ
孤独の果てをさまよっていた僕は
それでいいと思っていた
その道しか歩けないと思っていた
あの日 あの犬に出会うまでは――
【全体のあらすじ】
元刑事の井川光太朗54歳。通称『ミツさん』。(光をミツと読まれている)
5年前、自分が関わるある事件に息子が巻き込まれ、殺されてしまった。それにより、ミツは刑事を辞め、わずかな退職金でキャンピングカーを買い、誰ともかかわらない生活を始めた。
そんな生活を2年続けたある日、河原で漫画を読んでいると、茶髪の少年に声をかけられる。
「ねぇ、おじさん、その漫画読み終わったら貸してよ」
それは、その街の養護施設で暮らす小学五年の宏夢(ひろむ)という少年だった。
一匹狼の宏夢は、人懐っこい性格をしているように見えるが、人に心を開かない。
そんな孤独な二人は、自然と度々顔を合わせるようになる。次第に、人と関わりを持たなかったミツはキャンピングカーを改装し、移動図書館を始める。
移動図書館の館長となったミツは、連日、子どもたちやボランティアの人達と触れ合い、人生の風向きが変わり始めたかのように見えた。しかし、平穏な日々はいつまでも続かない。
ある日、ミツの過去を知る人物と再会し、息子が殺害されてしまった事件についての真相を知ってしまう。それにより、ミツは再び過去と向き合うと共に、自分にとって本当に大切なことは何か考えさせられる。ミツと共に「答えのない問題」を説いていく宏夢も、大きな気づきと成長を重ねる。
[目次]
■第1話「空を知らない犬」
テーマ:自分の居場所とは?
ある夏の日、移動図書館(通称「図書カー」)に宏夢を乗せて走っている館長のミツ。
古民家の前を通りかかると、物置の中に一匹の犬がつながれているのを見つける。どうやら、もう何年もつながれている様子。飼い主の非情な飼い方に、宏夢は怒りすら覚える。
どうにかしてあげたい――。どことなく自分自身とその犬を重ねた宏夢は、ミツにこんな提案をする。
「ねぇ、ミツさん。もう刑事じゃないんでしょう?」
「あぁ、見ての通りさ」
「じゃあさ、俺と一緒に……あの犬を誘拐しない?」
その後、ミツと宏夢は犬の誘拐計画を練る。本当の幸せとは何か。自分にとっての『居場所』とはどこなのだろうか。自問自答を繰り返す少年と、取り返しのつかない過去を持つ元刑事のミツ。
二人の行動は、本当に「正しいこと」なのだろうか。誘拐を機に見えた「答え」とはいったい!?
■第2話「三本足のヒーロー」
テーマ:大切なのは「きっかけ」ではなく、それによって得たこと。
ある日、いつものように宏夢が図書カーの中にいると、珍しく同級生に声をかけられる。
その子の名は遥人(はると)。3年前、土砂災害によって家族を失い、母親の親族に養子として引き取られた。温厚で優しい遥人には、兄弟同然の犬がいる。しかしその犬は、昔飼われていた飼い主の虐待によって、足が三本しかない。人間に心を開かない犬と遥人は、いつも一緒にいるのだ。
初めて図書カーに乗った遥人は、義理の父親について打ち明けてくる。もしかすると、彼は実の父親ではないか……と。ミツが親しくしているなんでも屋の紺野に調査を頼む遥人。すると、意外な真相が明らかになる。現実を受け止められない遥人は、三本足の犬を連れて行方不明に……。
天涯孤独の遥人と、人間不信の犬の行方はいったい!?彼らと出会ったことによって、宏夢とミツが気づかされた大切なこととは……。
■第3話「ぼくのK-9」
テーマ:優先の「優」は、優しいという字。大切だと思うことを優先するのに理由はいらない。再出発。
過去を捨て、孤独な人生を送っているミツ。ある時、そんなミツの過去を知る人物と出会ったことにより、ミツは封印していた過去と向き合うこととなる。5年前、ミツの息子は、ミツの相棒のK-9(特殊訓練を受けた警察犬を「K9(ケーナイン)」と呼ぶ)に会いに行ったのを最後に殺されてしまった。
と同時に、ミツの相棒のK-9も姿を消す。そして事件の2日後、容疑者だった男は、海に身を投げて自殺してしまった。それにより捜査は打ち切りとなり、絶望したミツは退職。人生をも捨ててしまった。
しかし、捜査が打ち切りとなってから5年が経った今、事件に新たな展開が!ミツの息子を殺し、自殺した犯人にはアリバイがあったのだ。それにより、ミツは息子殺しの真犯人を探すことを決意。
事件を追求するミツに、待ち受ける真実とはいったい!?相棒だったK-9の行方は……?
思いっきり泣いた後、本当の幸せに気づく
【冒頭のイントロ】
僕の居場所は、どこにあるだろう
僕はいつから一人で歩いているんだろう
帰る場所があることが、当たり前なんかじゃない
誰かと支え合うことが、人間らしいわけじゃない
だから、僕は捨てたんだ
ゴミ箱に紙くずを捨てるように、僕は人生を捨てたんだ
孤独の果てをさまよっていた僕は
それでいいと思っていた
その道しか歩けないと思っていた
あの日 あの犬に出会うまでは――
【全体のあらすじ】
元刑事の井川光太朗54歳。通称『ミツさん』。(光をミツと読まれている)
5年前、自分が関わるある事件に息子が巻き込まれ、殺されてしまった。それにより、ミツは刑事を辞め、わずかな退職金でキャンピングカーを買い、誰ともかかわらない生活を始めた。
そんな生活を2年続けたある日、河原で漫画を読んでいると、茶髪の少年に声をかけられる。
「ねぇ、おじさん、その漫画読み終わったら貸してよ」
それは、その街の養護施設で暮らす小学五年の宏夢(ひろむ)という少年だった。
一匹狼の宏夢は、人懐っこい性格をしているように見えるが、人に心を開かない。
そんな孤独な二人は、自然と度々顔を合わせるようになる。次第に、人と関わりを持たなかったミツはキャンピングカーを改装し、移動図書館を始める。
移動図書館の館長となったミツは、連日、子どもたちやボランティアの人達と触れ合い、人生の風向きが変わり始めたかのように見えた。しかし、平穏な日々はいつまでも続かない。
ある日、ミツの過去を知る人物と再会し、息子が殺害されてしまった事件についての真相を知ってしまう。それにより、ミツは再び過去と向き合うと共に、自分にとって本当に大切なことは何か考えさせられる。ミツと共に「答えのない問題」を説いていく宏夢も、大きな気づきと成長を重ねる。
【著者紹介】
瀧森古都 : 1974年、千葉県市川市生まれ。2001年、作家事務所オフィス・トゥー・ワンに所属。放送作家として「奇跡体験!アンビリバボー」など様々な番組の企画・構成・脚本を手掛ける。2006年、独立。作家、コピーライターとして活動。現在、主に「感動」をテーマとした小説や童話を執筆。ペット看護士・ペットセラピストの資格を保持(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。
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みかん🍊
読了日:2016/04/19
aquamarine
読了日:2016/11/28
えみ
読了日:2023/02/11
どぶねずみ
読了日:2019/06/10
ミーコ
読了日:2016/05/22
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