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カラー版 キリスト教美術史 東方正教会とカトリックの二大潮流 中公新書

瀧口美香

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121027184
ISBN 10 : 4121027183
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2022
Japan

Content Description

ローマ帝国時代、信仰表明や葬礼を目的として成立したキリスト教美術。四世紀末に帝国は東西分裂し、やがて二つの大きな潮流が生まれる。一方は、一〇〇〇年にわたって不変の様式美を誇ったビザンティン美術。他方は、ロマネスク、ゴシック、ルネサンス、バロックと変革を続けたローマ・カトリックの美術である。本書は、壮大なキリスト教美術の歴史を一望。一〇〇点以上のカラー図版と共に、その特徴と魅力を解説する。

目次 : 第1章 キリスト教美術の誕生/ 第2章 帝国の後ろ盾とキリスト教美術/ 第3章 カロリング朝とオットー朝の美術/ 第4章 ビザンティン美術/ 第5章 ロマネスク美術/ 第6章 ゴシック美術/ 第7章 ルネサンス美術/ 第8章 バロック美術

【著者紹介】
瀧口美香 : 2003年早稲田大学大学院博士課程中退。ロンドン大学コートールド研究所にて博士号取得。ビザンティン美術史専攻。明治大学准教授。シリア、ヨルダンの舗床モザイク、クレタ島のフレスコ壁画、セルビア、コソボ、マケドニアの聖堂装飾に関心を持ち、各国でフィールドワークを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • trazom

    キリスト教美術史を、東西分裂前の古代末期に続いて、東方教会ではビザンチン美術、ローマ・カトリックでは、カロリング朝・オットー朝の美術、ロマネスク、ゴシック、ルネサンス、バロックの各様式に分けて解説するという仕立て。カラー図版を用いて、個別の作品を説明することに多くが割かれている。各様式については、美術史の一般的な解説の域を出ず、教義と美術との関係などを深堀りした考察を期待しただけに、ちょっと残念。また、「キリスト教美術史」と言うなら、南米キリスト教美術や北方ルネサンス美術にも言及してほしかった気がする。

  • rico

    カタコンベから教会の壁画、イコン、ステンドグラス。そしておなじみのルネッサンス以降の絵画まで。普段あまり馴染のない、宗教と人々との関係性を土台に、図像の持つ意味をひも解いていく。特に、異なる解釈を許さないというい厳しい制約の中で、創意工夫をこらしつつも一定の様式を長期間に渡って維持し続けたビザンチンに関する分析は興味深い(著者の専門分野!)。・・・とはいえ、キリスト教の教義への理解が前提で、なかなかハードルが高くて、苦戦。クリスマス前に読み終えるつもりだったのですが・・・。もっと勉強します(^^;

  • 榊原 香織

    キリスト教美術は解説がないと分かりにくい。 ビザンティン美術、へたっぴ、と思ってたけど、あの平面的絵画にも奥深い意味があり、ヘタウマだったのですね。 中世、写本装丁、様々な宝石や象牙の彫り物で飾った表紙、豪華さにため息

  • ネギっ子gen

    【聖なる図像は、神の国を映し出す鏡であり、神へと至る道を示す道標である】キリスト教美術と聞き、イメージするのはカトリック美術文化圏のもの。しかし、源流にあるのは、東ローマ帝国のキリスト教美術。そして、<キリスト教の信仰が生まれ、ローマ帝国の中で広がっていく過程で、自らの信仰を表すために図像が用いられるようになったことが、そもそものキリスト教美術の出発点です>と。本書は、絢爛たるキリスト教美術の歴史が100点以上のフルカラー図版で一望できて、税別960円。お得です! 巻末に、関連図表・図版出典・参考文献。⇒

  • キリスト教美術の誕生からバロック美術に至るまで、キリスト教美術を網羅している。絵画や彫刻がもカラーで見やすく、何より読みやすくて面白かった。カロリング朝とオットー朝の美術など、他の美術史の本では見かけないような章もあり、それだけでもこの本の貴重さが感じられる。ビザンティン美術も他の美術史の本で見かけた覚えがないので(わたしの知識不足かもしれない)、新鮮で興味深かった。ロマネスク美術、ゴシック美術、ルネサンス美術、バロック美術など王道の章もあり、この一冊だけでもだいぶ勉強になった。星4.5。

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