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ア-キテクチャの生態系 情報環境はいかに設計されてきたか

濱野智史

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784757102453
ISBN 10 : 4757102453
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2008
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日本のウェブサービスは固有の形に進化している。他の国にはない不思議なサービスの数々は、なぜ日本独自の進化を遂げたのか。ゼロ年代を代表する最注目の若手論客が、日本の情報環境を検証する決定的1冊。

【著者紹介】
濱野智史 : 1980年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業。同大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。専門は情報社会論。国際大学グローバル・コミュニケーション・センター研究員を経て、現在、株式会社日本技芸にてリサーチャーを勤める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 白義

    ウェブ世界への入門書として素晴らしい本。ネット上の生態系を的確に図表化し、Googleから2ちゃん、ニコ動、ツイッターやmixiまで各サイトの構造とそれが生み出す特徴、リアリティーを極めて高い水準で捉えている。まだフェイスブックやG+が日本で流行る前なのでちょっと古いが、混沌に満ちたネット環境にクリアな目線で向き合う姿勢と知識を効率よく伝えている。各メディアごとのリアリティー、という視野から初音ミクや携帯小説も扱っているが、文芸批評としても携帯小説に対する最も真っ当な批評の一つになっている。大傑作

  • ヤギ郎

    法学界に「アーキテクチャ」の考えを提唱したのはレッシグとサンスティン(いずれも法学者)とされている。日本に持ち込んだのは東浩紀(「環境型管理権力」)と本書ではないだろうか。本書の前半部分はインターネット全般のアーキテクチャを語り、後半は2chやニコニコ動画といった日本のプラットフォームを分析している。インターネットの問題は表現の自由や著作権だけではない。「こうしたアーキテクチャの設計を通じて、社会をいわば「ハッキング」する可能性」(335)と書く筆者、長谷敏司『BEATLESS』を思わせる。

  • マーンムート

    トレンド分析みたいな内容で、出たのがちょっと前なので、いま読んですごく勉強になるって感じではないんですが、まとめとしては中々面白かったです。変に偏らないフラットな立場での論評なので、読んでいて気持ちよかったですね(携帯小説についての部分は、ちょっと蛇足のように感じましたが…)。 Twitter は日本で流行らないんじゃないかという予想から数年たち、FBが全てを飲み込みつつある昨今ですが、次世代のアーキテクチャは日本から出て来るのか!? 日本とは言わずにせめてアジアから出てくれたら個人的には嬉しい。

  • ころこ

    2008年出版当初は、ウェブ肯定論の様に理解されていた本書ですが、AIの関与する社会の到来が言われている現在においては、タイトル通りアーキテクチャー論として読まれる可能性を秘めています。アーキテクチャーの思想は、リコメンドなどの営利事業だけでなく、経済政策、行政政策、刑法や警察の現場対応における予防的措置、駅の改札の誘導など、今やあらゆる分野に浸透しています。公害問題から持続可能な経済体制として生態系が考えられる様になり、持続可能で効率的な社会体制としての生態系がアーキテクチャーと繋がるのはごく自然な成り

  • おこめ

    「アーキテクチャ」「生態系」という視点を導入し、環境管理型権力を用いた社会設計から見るWeb社会論。思想地図vol.3アーキテクチャ、さらにはisedよりも読みやすいかもしれない。そのくらい平易なことばで書かれ、具体例が多いため、非常に読みやすい。入門書としておすすめ。しかし、具体例で出るソーシャルウェアの仕様など、出版当時と比べて既に色々と変わってしまっている。レッシグに代表される考えを、出版当時の日本の現状に適用して軽く解説したという感じなので、より抽象的で汎用性のあるものを求める人には物足りない印象

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