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孤鷹の天 下 新装版 徳間文庫

澤田瞳子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784198950279
ISBN 10 : 419895027X
Format
Books
Release Date
June/2025
Japan

Content Description

阿倍上皇派と大炊帝派の対立は激化し、ついに藤原仲麻呂が挙兵するも敗北。斐麻呂が慕う桑原雄依は、仏教派に寝返った高丘比良麻呂暗殺を企てるが失敗し斬刑となる。大学寮は閉寮となり斐麻呂は出奔。奴から紀朝臣姓を賜り良戸となった赤土との距離は離れていく。雄依の親友、佐伯上信は義に殉じた親友の志を胸に、淡路へ流された大炊帝を奉じ戦いに臨む。彼らの義はどこへ向かうのか。

【著者紹介】
澤田瞳子 : 1977年京都府生まれ。同志社大学文学部文化史学専攻卒業、同大学院博士前期課程修了。2011年、デビュー作『孤鷹の天』で第17回中山義秀文学賞を受賞。13年『満つる月の如し 仏師・定朝』で本屋が選ぶ時代小説大賞2012ならびに第32回新田次郎文学賞、16年『若冲』で第9回親鸞賞、20年『駆け入りの寺』で第14回舟橋聖一文学賞、21年『星落ちて、なお』で第165回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • えにくす

    下巻は大炊帝による、淡路島の反乱がクライマックスだ。負けると分かっていながらも義の為に戦う、上信たちの悲壮な覚悟に胸を打たれる。激烈な戦いの結果全滅した味方の悲惨な状況に、目を覆いたくなる。先の帝がこんな最期を遂げるなんて、あまりにも虚しい。そして捕らえられて裁きの場に引きずら出された、斐麻呂たちの運命や如何に!阿部上皇と押勝の男女の不仲からこれほどの大戦になるとは、戦死した人たちが気の毒。広子、磯部王、山部王たちの活躍が嬉しい。ラストの赤土の行方には、救われたわ。歴史ロマン好きな方にはお勧めの一冊だ。

  • まる

    デビュー作でこれほどの力作を出せる著者に敬意を表する。今迄混乱していた恵美押勝と阿部上皇、道鏡、大炊王の関係が理解できた。儒教と仏教、新興宗教に近かった佛教が日本に定着する過程でこれ程歴史的な出来事に繋がっていたのは通り一遍の授業や教科書では理解不能。上巻でのひたむきさを下巻迄保ち続けた斐麻呂、広子が眩しく思えるラストだった。初心は完結出来なかった斐麻呂の思いはいつか赤土からもたらされるのではないかという希望が嬉しい。知識と心理の掘り下げも素晴らしく感動した。他の著書も是非読みたいと感じさせる作品。

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