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イップス 魔病を乗り越えたアスリートたち 角川新書

澤宮優

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784040823973
ISBN 10 : 4040823974
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
沢宮優 ,  

Content Description

突如アスリートを襲い、選手生命を脅かす魔病とされてきた「イップス」。長く原因はメンタルにあるとされてきたが、実は脳にあった!医学からみると局所性のジストニア(不随意運動の一種)といえるのだ。大事な場面で、手が動かなくなる地獄。5人のアスリートはそれをどう克服したのか?当事者だけでなく彼らを支えた指導者や医師にも取材をし、原因解明と治療法にまで踏み込んだ、入門書にして決定版!

目次 : 第1章 捕手にボールが届かない―岩本勉(元北海道日本ハムファイターズ投手)/ 第2章 一塁への送球がスライドしてしまう―土橋勝征(元東京ヤクルトスワローズ内野手)/ 第3章 ボールが指にひっかかる―森本稀哲(元北海道日本ハムファイターズ外野手)/ 第4章 自分の写真を見たことでパター不振に―佐藤信人(プロゴルファー)/ 第5章 パターする腕に電気が走った―横田真一(プロゴルファー)/ 第6章 イップスのメカニズム

【著者紹介】
沢宮優 : 1964年、熊本県生まれ。ノンフィクション作家。青山学院大学文学部史学科卒業、早稲田大学第二文学部日本文学専修卒業。主に陰の世界で懸命に生きる者に光を当てることをテーマに幅広く執筆。2003年に刊行された『巨人軍最強の捕手 伝説のファイター吉原正喜の生涯を追う』(晶文社、のち『戦火に散った巨人軍最強の捕手 吉原正喜・炎の生涯』と改題のうえ河出文庫)で第14回ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • りんだりん

    私自身少年野球のコーチをしていてバッピの際にうまく投げられずイップスでは?と思っていた。監督や他のコーチ、保護者が見ていると思うと緊張して上手く投げられないのが要因ではないかと思っていたが、イップスというのは造語であって医学用語ではなくノーコンやスランプ、ファインプレーなどと同様の選手の状態を示す言葉に過ぎないとあった。また、要因は様々で必ずしもメンタルからではないということも分かった。そしてイップスに悩まされたプロ野球選手のエピソードが心に刺さった。不安を抱えている人には特におすすめです。★3

  • 4fdo4

    ケガなど肉体的なトラブルが無いのに、野球選手が思ったところにボールを投げられなくなったりゴルファーがパットを入れられなくなったり。これがイップス。病気かと言われれば診察する専門医も居ないし、診断書だってきっと無いだろう。「メンタルだけが問題では無い」という経験者もいれば「なりやすい性格がある」という人もいる。有名プロスポーツ選手が実名でイップス経験を語る興味深い一冊。

  • ぞね

    当方、プロの音楽家で今まさに局所性ジストニアのリハビリをしている。この本にはとても勇気付けられたし、思わず目頭が熱くなるところもあった。また技術的の面でも、野球やゴルフのイップス(その多くが局所性ジストニアと言われている)と音楽家のジストニアに共通点が多いことも分かった(発症前から「その芽はあった」と考える人が多いこと、全身の連動が上手くいかないと発症しやすいこと、フォームや奏法の改善で良くなること等)。

  • KEI

    私がイップスという言葉を初めて聞いたのは、某プロ野球チームのピッチャーが四死球を連発するときであった。かなり心理的な要因が強いのかな?と個人的には思っていたが、本書を読んで、さまざまな要因があるのだと勉強になった。スポーツに限らず、何事もやり過ぎはよくない、適度な休養が必要とわかった。またいろいろな情報を自分で選ぶ能力が必要である。 本書を読んで、推しチームに昔ピッチャーゴロを必ず暴投する選手がいたなーと思い出した。彼もイップスに悩んでいたのだろうな、と思いを馳せている。

  • あーさー

    重要な場面になると手が動かなくなる「イップス」になってしまったスポーツ選手5名に取材し、さらにはイップスのメカニズムについても綴られた作品。テーマがテーマだけに、断られた選手も多数いたみたいですが、岩本勉さんや横田真一さんといった方々が自ら語っているためしっかりと状況が伝わってきて、興味深かったです。

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