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貝殻と頭蓋骨 平凡社ライブラリー

澁澤龍彦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582768626
ISBN 10 : 4582768628
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2017
Japan

Content Description

澁澤にとって生涯ただ一度の中東への旅の記録「千夜一夜物語紀行」、モロー、デ・キリコ、ボス(ボッシュ)などの幻想美術、花田清輝、日夏耿之介、小栗虫太郎ら偏愛作家への讃辞、三島由紀夫、中井英夫、池田満寿夫、唐十郎、四谷シモン、金井美恵子など同時代を生きた人びとへの愛、オカルト、魔術、毒薬、そしてのちに「あらゆる芸術の源泉」と述べたノスタルジア…。渋澤龍彦の魅力が凝縮された幻の名著がついに再刊。

目次 : 1(ビザンティンの薄明―あるいはギュスターヴ・モローの偏執/ キリコ、反近代主義の亡霊/ 幻想美術とは何か)/ 2(千夜一夜物語紀行/ フランスのサロン/ オカルティズムについて ほか)/ 3(岡本かの子―あるいは女のナルシシズム/ 魔道の学匠 日夏耿之介/ 琥珀の虫 三島由紀夫 ほか)

【著者紹介】
澁澤龍彦 : 作家、フランス文学者。1928年東京生まれ。本名は龍雄。東京大学仏文科卒業。マルキ・ド・サドの著作をはじめ、マニエリスムやシュルレアリスムといった異色の文学や美術、思想を紹介し、1960年代以降の日本の文化や芸術に大きな影響を与えた。その著作は、博物誌的エッセイから幻想小説まで幅広い。1987年没。1981年、『唐草物語』(花出文庫)で泉鏡花文学賞、没後の1988年に『高丘親王航海記』(文春文庫)で読売文学賞小説賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 阿部義彦

    平凡社ライブラリーより、幻の名著没後30年、生誕90年にかんがみの復刻らしいです。これは、幕の内弁当みたいに色んな要素(エッセイ、旅行記、文学論、美術論、作者の思い付きによる、サロンやオカルトに関する考察まで)どれも楽しめます。これ一冊で澁澤龍彦の趣味、嗜好をほぼ辿ることができる好著です。キリコに関する美術論や池田満寿夫さんについてなんかが私のツボでした。また表紙も素晴らしいです。澁澤龍彦の魅力が凝縮されてます。

  • Saku

    1970年代初頭の空気感を澁澤龍彦の目を通して覗く。エクソシストが上映されたりの空前のオカルトブームの中ではブームとしての薄っぺらさが蔓延していたのだろう。改めてオカルティズムや幻想美術について定義をする必要があったに違いない。オカルティズムに於いてはコリンウィルソンの誤りをバッサリと切って捨てるのが痛快だった

  • 吉野ヶ里

    澁澤龍彦のエッセー。濁世のことがらから離れた私生活と関係しないものをと思い手に取る。美術論から中東旅行記、オカルティズムに書評など多様。あまりまとまりはないが、好奇心を刺激する。澁澤さんの雑談を聞いてるような気分になる。こんな素敵な大人になりたいな。教養が豊かだとものの見方もずいぶん違ってくるだろう。旅先や絵画について調べながらだったのでゆっくり消化。ギュスターヴ・モローの女怪と美少年のモチーフにゾクゾクしました。キマイラに蹂躙されたいという倒錯的な欲望、少しわかる。

  • ふるい

    「幻想美術とは何か」「エクソシストーあるいは映画憑きと映画祓い」がおもしろかった。"世間一般の大きな誤解は、幻想とは曖昧模糊たる、もやもやしたイメージに冠せられた名だと考えられていることであろう。" 澁澤没後30年の今でも、幻想の定義は曖昧なままのようだ。

  • らい

    美術映画小説いろんなことに話しは延びていきながらも根底にある趣味は反リアリズム的な幻想に一貫していて、著者の思想を存分に楽しめた。「過ぎにしかた恋しきもの」が特に好きだった、思うにこれが永遠のノスタルジアねえ。エクソシスト見る。

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