渡邉悟史

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本

生き物の死なせ方 共生・共存からはみ出した生物たちの社会学

渡邉悟史

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基本情報

ジャンル
：
社会・政治
ISBN/カタログNo
：
ISBN 13 : 9784779518560
ISBN 10 : 4779518563
フォーマット
：
本
出版社
：
ナカニシヤ出版
発行年月
：
2025年03月
発売国
：
日本
追加情報
:
確実に帯が付いた状態での出荷、また初版など版のご指定はお約束しておりません。

内容詳細

マルチスピーシーズの裏側にあるオルタナティヴなアッサンブラージュを考えるために生き物たちの死を巡り逡巡しつつ深まる死体社会学的思考の軌跡

冷凍死させられるアカミミガメ、プールで生きる交雑種オオサンショウウオ、アニマルシェルターで余生を過ごす猫、1970年代の昆虫採集論争、さまざまなかたちで駆除されるヤマビルーー「生態系」の管理や維持をはじめとするさまざまな要因により共存・共生を阻まれた生き物たちを人びとは、どのように死なせてきたのか？

彼／彼女らを死なせてきた、あるいはその死と向き合ってきた現場に丁寧なフィールド調査、文献調査などを通して迫り、生き物の死体を常にポジティヴで有用なものとして役立てなければならないという潮流を再考に付しながら、生き物たちの死そのものが私たち自身を揺さぶる「共振性」とどのように向き合い、どう関わり合うべきか、明晰な語り口で理論的に探索する快著！

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この本が主に焦点をあてるのは、現代社会における生き物の死なせ方についてである。この生き物たちには脊椎動物もいれば、無脊椎動物もいる。そして生き物の死に方にさまざまに関わってきた人たち［‥］のしていること、考えていること、感じていること、気を配っていることについて考えをめぐらす。「第1章」より

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渡邉悟史（わたなべ さとし）
龍谷大学社会学部講師。博士（政策・メディア）（慶應義塾大学）。専門は地域社会学・人間動物関係論。著書・論文に『オルタナティヴ地域社会学入門――「不気味なもの」から地域活性化を問いなおす』（共編著）、「集落に生きた証を残そうとすること――ジグムント・バウマンによる「不安の社会学」を援用して」（『村落社会研究ジャーナル』 21巻2号、日本村落研究学会研究奨励賞）など。


【著者紹介】
渡邉悟史 : 龍谷大学社会学部講師。博士（政策・メディア）（慶應義塾大学）。専門は地域社会学・人間動物関係論（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

（「BOOK」データベースより）

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  • tb さん

    読了日：2025/06/04

    侵略的外来種や害虫・害獣の駆除は仕方ない。また、どうせ殺すならその死はなんらかの形で有効利用できたほうがいいのではないか。ぼんやりと、私の中にはそうした考えがあった。しかし、そうして死を肯定的なものにしてしまうことで生まれる弊害や、どのようにして死なせるのかということそのものについては考えたことがなかった。それではどうしたらいいかということを、もっと社会全体で考えなくてはならないのだ。

  • Go Extreme さん

    読了日：2025/04/23

    共存できぬ絶望から 異物を異物のままに 交雑種 慰霊なき死 死体 位置づけられぬ存在 死・死体のエンパワメント 猫の死は公開される 猫の管理 健康 逸出防止 シェルター看取り SNS公開 死の悲惨性を共感へ ヤマビル 駆除 共存模索 ヤマビル駆除 殺しの手応え 昆虫採集 殺しの是非 人間による意図せぬ殺虫 排除レトリックの危険 死政 生命 死の管理権力 共振性 死が誘う連鎖 アッサンブラージュ 死体は集合体 批判的ポストヒューマニズム 生死の価値基準問う 避けられぬ殺しの現実 死・死体の多様な組み合わせ

  • takao さん

    読了日：2025/11/07

    ふむ

  • はる さん

    読了日：2025/07/23

    生き物と向き合う人たちと社会学から迫るという研究アプローチ自体も、それぞれの生き物の事例もとてもおもしろかった。乱交的な共振がもっとあるべきだという主張、「殺させているのにそうさせていないような生き方を促す社会にとどまる」ことへの懸念は、共感する。生き物を殺さずに生きることはできないのだから、変に覆い隠したり避けようとするのではなくて、ちゃんと向き合う必要があると思う。読みながら、能動態や受動態として死を考えるのではなく、中動態的な死を考えるべきなのではと思った。

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龍谷大学社会学部講師。博士（政策・メディア）（慶應義塾大学）。専門は地域社会学・人間動物関係論（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

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