こじらせない家族 アサーションとバウンダリーから学ぶ正しい距離の保ち方

なんとなく、家族とうまくいかない。言いたいことは言えたとしても、解決に至らないことが多い。良かれと思って発した言葉が、どういうわけかややこしいトラブルの引き金になってしまう。結果、家族と本音で話すのがおっかない‥‥。
家族とのコミュニケーションで悩んでいる人、けっこう多いです。
おもえば私たちは、自分の生まれ育った家族しか知らないままに新しい家族（結婚以外のさまざまなパートナーシップも含め）をつくりそこでうまくやっていくことを期待されている。でも、誰からも家族について教わってこなかったし、問題解決の方法も知らない‥‥。
本書は、家族看護学という分野で30年以上さまざまな家族を見てきた著者による、家族間のコミュニケーションを考えさせる一冊です。
千差万別の家族において、こじれたコミュニケーションをどうやってほぐせばいいか、また、こじれないために意識するのはどんなことか、これまで著者が接してきた具体的な事例を用いて伝えます。
各章末には、まとめとミニワークが付されているので、自分の考えを整理するのにも役立ちます。

【著者紹介】
渡辺裕子 : ＮＰＯ法人日本家族関係・人間関係サポート協会理事長。千葉大学大学院看護研究科修士課程修了。保健師、大学教員を経て「家族ケア研究所」設立。学生や看護師を対象とした講義・講演活動、月刊誌の発刊により、家族看護の実践・教育、普及に努める。ＮＰＯ法人設立を機に、３０年に及ぶ家族看護に関わる体験をもとに一般市民への家族に関する教育・啓もう活動をスタート。現在、「かぞくのがっこう」校長を務める（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）