ベストセラーで読み解く現代アメリカ

渡辺由佳里

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784750516264
ISBN 10 : 4750516260
フォーマット
出版社
発行年月
2020年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
365p;19

内容詳細

「アメリカで話題になっている本はなんですか?」は、人気レビュアーである著者がビジネスリーダーたちから常に聞かれる質問だ。本の良し悪しというより、話題となる本は、アメリカ人の興味を如実に映す。数々のトランプ本、ミシェル・オバマやヒラリーの回想録、ITビリオネアが抱く宇宙への夢、黒人や先住民から見える別の国アメリカ、ジェンダーの語られ方…「ニューズウィーク日本版オフィシャルサイト」の連載を中心に、人気レビュアーが厳選して伝えるアメリカのいま。

目次 : 1 アメリカの大統領/ 2 アメリカの歴史/ 3 移民の国、アメリカ/ 4 セクシャリティとジェンダー/ 5 居場所がない国/ 6 競争社会の光と影/ 7 恋愛と結婚/ 8 アメリカと日本の読者/ 9 民主主義のための戦い

【著者紹介】
渡辺由佳里 : エッセイスト、洋書レビュアー、翻訳家。助産師、日本語学校のコーディネーター、外資系企業のプロダクトマネージャーなどを経て、1995年よりアメリカ在住。ニューズウィーク日本版に「ベストセラーからアメリカを読む」、ほかにcakes、FINDERSなどでアメリカの文化や政治経済に関するエッセイを長期にわたり連載している。また自身でブログ「洋書ファンクラブ」を主幹。年間200冊以上読破する洋書の中からこれはというものを読者に向けて発信し、多くの出版関係者が選書の参考にするほど高い評価を得ている。2001年に小説『ノーティアーズ』(新潮社)で小説新潮長編新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • buchipanda3 さん

    ここ数年アメリカでベストセラーとなった本の書評集。小説、ノンフィクションの区別なく移民の国、セクシャリティ、競争社会などテーマごとに紹介され、その内容の考察から背景にある今のアメリカの社会事情が見えてくる。多様性が叫ばれる今でも人種や性の差別問題は根深そう。ヒューゴー賞の混乱は知らなかった。そこまで差別が影響しているとは。先住民の話、自国なのに異邦人のように暮らしている心情はどんなものなのだろう。The Fifth Season、There There、Catch and Killなどが翻訳されないかな。

  • yyrn さん

    近年の全米ベストセラー本が多数紹介されているが、なぜそれらが評判となったのか?歴史や文化的背景を解説しつつ、個人の見解もどんどん述べているので、どの本にも明確な(リベラルがかった?)主張が汲み取れて興味がわくが、読んでみたいなと思う本に限って邦訳されていないのが残念。アメリカ繁栄の陰で、人種や民族の壁が絶望的に立ちはだかり、所得格差が就学や就業の機会も理不尽に奪い、黒人が大統領になっても容易に変えられないその闇の深さを考えさせられた。恋愛と結婚本の章でさえ考えさせられるが、それでもそこには希望もあった。

  • zirou1984 さん

    ちょっとびっくりするくらいに面白かった。タイトルの通りニューズウィーク日本版オフィシャルサイトの連載を中心にまとめられた書評集なんだけど、こんなにも心に響く書評はそうそうない。その面白さは選出された本以上にそれを読む彼女の眼差しによるものであり、著者は一冊の本の向こう側にある現実の社会と、そこに暮らす一人ひとりの人生を具体的に想像できているのだとはっきりと思わせてくれる力がある。だからこそフィクション、ノンフィクションを問わずその言葉はしっかりと地に足が着きながらも、どうしようもなく届いてくる。スゴ本!

  • kubottar さん

    現在アメリカは荒れています。そして日本人である私達は人種差別についてあまり経験がありません。黒人の子供は「絶対に警官に逆らっちゃいけない、殺されるから」と厳格に教えられるという現実を知るためには、アメリカで売れているベストセラーを読むべきだ。ソレ以外には、LGBTや大麻合法など、なぜ日本とは違う価値観がアメリカにあるのかを知るためにあちらの本を読むことは大事です。

  • たらお さん

    掲載されている65冊の本の中には読まなければきっと手に取らなかったであろう本がある。単なる書評のみに終わらず、冒頭、本から少し離れたエッセイのような感じでアメリカ文化の空気感を書き出しているところがよい。引退後のブッシュの変貌を語っているのも面白い。「IQ」「パチンコ」「ラボ・ガール」「Educated」「宇宙の覇者ベゾスVSマスク」「当世出会い事情ースマホ時代の恋愛社会学」「侍女の物語」「米国人博士、大阪で主婦になる」あたりが気になった。多様性の時代なのでせめて本からでも学びたいと思う。

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