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渡辺淳一恋愛小説セレクション 6 桜の樹の下で

Junichi Watanabe

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087815917
ISBN 10 : 4087815919
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2016
Japan

Content Description

京都の老舗料亭「たつむら」の美貌の女将・菊乃は夫と別居状態にあり、東京の出版社社長・遊佐と時折逢瀬を楽しんでいる。
そんな中、「たつむら」では東京支店オープンの準備が進められ、華やかな披露パーティーが催されるが、そこで菊乃は思わぬ光景を目にしてしまう。
1年前に大学を卒業したばかりの娘、涼子が遊佐と仲むつまじく手を握り合っていたのだ。実は涼子はその前月、遊佐とふたりで秋田・角館に枝垂れ桜を観に行き、母の恋人と知りながら男女の仲になっていた。
遊佐の気持ちが涼子に移っていくことに悩み、苦しんだ末に菊乃が出した意外な結論とは……。
美しくも妖しい桜の花に翻弄されるかのような、母と娘の葛藤と悲劇を描く。解説は村松友視。

【著者紹介】
渡辺淳一 : 1933年10月〜2014年4月。北海道生まれ。道立札幌医科大学卒業。医学博士。大学卒業後、母校の整形外科学教室講師となり、医療のかたわら小説を執筆。1970年『光と影』で第63回直木賞を受賞。1980年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で第14回吉川英治文学賞を受賞。2003年紫綬褒章受章、第51回菊池寛賞受賞。札幌に渡辺淳一文学館があり没後もその作品は、多くのファンによって読み継がれている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ヴェルナーの日記

    彼方の男(氏)と書いて”かれし”と読み、彼方の女と書いて”かのじょ”と読む。男と女の間には遥か彼方の溝がある。その溝を埋めるには体を合わせるしかないのか?そしてその関係が無くなれば、お互いを理解することはできなくなるのだろうか?それではあまりにも刹那過ぎる―― 本書は中年の妻子持ち男性・遊佐と京都の老舗料理店の女将・菊乃と娘の涼子との不倫を描いた愛憎劇。菊野と涼子は京都出身なので京都弁を話し、遊佐は東京なので標準語を喋る。台詞の印象から遊佐は薄情な感じを受け、まして寡黙なので何事にも受け身な姿勢が伺える。

  • 零水亭

    TVドラマ「ぽっかぽか」で有名な七瀬なつみさんが以前、この小説の映画に出ていたと知り、読んでみました。題名からは何となく漫画『めぞん一刻』みたいなイメージかと思っていましたし、京都や田沢湖の描写も好みでしたが、本筋は… 読み終わった時、「そういう意味の『桜の樹の下で』かぁ〜」と唸ってしまいました。個人的には、不倫も不倫絡みの悲劇も嫌いなので、結婚前に整理してしまいました。

  • くりこ

    渡辺淳一さんの作品は医療系、恋愛系とも好きだったので久々に手に取った。今まで気に留めなかった妻子ある男性の不倫がこの遊佐を見る限りあまりに身勝手で薄情で嫌になってしまった。 菊乃がいながら(妻も)その娘に手を出すか? 苦しむのは女の側でのうのうと自分を肯定している男。 嫌気がさすってこういうこと。

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