転職の社会学 人と仕事のソーシャル・ネットワーク

本書は、日米の労働市場におけるジョブ・マッチング過程について、グラノヴェターが提唱する「埋め込み」アプローチの分析枠組みに基づき行った調査の結果をまとめたものである。日米労働者の共通点と相違点から、日本の労働者の転職行動の変化と特徴を明らかにする。グラノヴェターのもとで学んだ、日本における転職研究の第一人者の集大成。

目次 : ジョブ・マッチング過程とはなにか/ 転職の構造的要因/ 転職の文化的要因/ 離職理由と賃金変化/ 転職の経験・活動・方法/ ネットワークと転職結果/ 紐帯の強さと賃金/ ジョブ・マッチングとキャリア・ネットワーク/ 大卒女性労働者の転職と組織コミットメント/ 男性労働者の就職と転職/ ジェンダーと転職/ 転職行動の変遷

【著者紹介】
渡辺深 : １９４９年東京生まれ。１９７５年上智大学文学部社会学科卒業。１９７７年コロンビア大学大学院社会学専攻修士課程修了（社会学修士号取得）。１９８７年カリフォルニア大学ロサンゼルス校大学院社会学専攻博士課程修了（社会学博士号取得）。１９９４年Ａｂｅ　Ｆｅｌｌｏｗ（安倍財団）として米国において労働者の転職過程について調査。現在、上智大学総合人間科学部教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）