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文庫朝鮮開国と日清戦争 草思社文庫

渡辺惣樹

User Review :5.0
(1)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794222299
ISBN 10 : 4794222297
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日清戦争に至る経緯には不思議なことが多い。維新まもない日本が1876年に日朝修好条規を結んで朝鮮開国の役割を担い、その後朝鮮の独立を承認させるために清国と戦わねばならなくなったのはなぜか。日朝の二国間関係にとらわれていたら解けない謎だが、ここに米国のアジア外交の視点を加えてみれば、答えはおのずと浮かび上がってくる。これまで看過されてきた日本の抑制的な外交、黒子に徹した米国の役割も見えてくる。米側の未公刊史料を取り入れ、近代東アジア関係の原点ともいうべき日清戦争開戦史を新たなパラダイムで読み解いた画期的な書。

目次 : プロローグ 朝鮮併合にいたる歴史の不思議/ 第1章 アメリカと朝鮮王朝/ 第2章 朝鮮使節の訪米と日朝修好条規/ 第3章 李鴻章の策謀:朝鮮の「楽浪郡」化/ 第4章 日清戦争前夜/ 第5章 日清戦争/ エピローグ ホーレス・アレンの更迭と朝鮮王朝への惜別

【著者紹介】
渡辺惣樹 : 1954年(昭和29年)、静岡県下田市出身。日本近現代史研究家。東京大学経済学部卒業。カナダ在住。米英史料を広く渉猟し、日本開国以来の日米関係を米側の視点から捉え直した著作を上梓、高い評価を得る。著書に『日米衝突の萌芽1898‐1918』(第22回山本七平賞奨励賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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アメリカと言う第3者の視点を加えることで...

投稿日:2021/07/30 (金)

アメリカと言う第3者の視点を加えることで、明治維新から、朝鮮併合までを、解説してる。最大の問題は、朝鮮と中国を正しく、とらえなおしている点を評価すべきだろう。1911年に、中国は、辛亥革命で近代国家へと歩み始めた。前年、1910年日本は、リスクの多い朝鮮併合に舵を切った。日本は、1868年に明治維新で近代国家へ歩み始めた、近代国家へ進み始めた時、日本も中国も内戦を経験している。何が、明暗を分けたか?冷静に読むことが出来る本だと思う。ただ、センセイショナルなタイトル名に、惑わされないでほしい。ただ、日本側からは、もう少し詳しい話を欲しいと思うのは、ないものねだりだろう。是非とも、読んで下さい。

カニさん さん | 兵庫県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 紙狸

    2014年に刊行された本が2016年に文庫本になった。19世紀末の東アジア情勢をアメリカとの関連でとらえ直した。南北戦争の「北」は、工業立国を目指していた。この本の用語では「アメリカン・システム」を志向していた。この「アメリカン・システム」が明治初期の日本の国造りに多大な影響を与えた。こう紹介すると概念的、抽象的だが、この本では、日本外務省顧問を務めたペイシャン・スミスという実在の人物をとりあげているので説得力がある。

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