バテレンの世紀

渡辺京二

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784103513216
ISBN 10 : 4103513217
フォーマット
出版社
発行年月
2017年11月
日本
追加情報
:
480p;22

内容詳細

ペリー来航の三百年前、日本人とヨーロッパ人の衝撃的な出遭い!キリスト教伝来と布教、信長・秀吉・家康らの反応、禁教、弾圧、鎖国など、日欧の「ファースト・コンタクト」を鮮やかに描く「渡辺史学」の到達点。

目次 : ファースト・コンタクト/ ポルトガル、アフリカへ/ インド洋の制覇/ 日本発見/ ザビエルからトルレスへ/ ヴィレラ、都で苦闘す/ 平戸から長崎へ/ 信長、バテレンを庇護す/ 豊後キリシタン王国の夢/ ヴァリニャーノ入京〔ほか〕

【著者紹介】
渡辺京二 : 1930年京都生まれ。大連一中、旧制第五高等学校文科を経て、法政大学社会学部卒業。日本近代史家。河合文化教育研究所主任研究員。主な著書に『北一輝』(毎日出版文化賞)、『逝きし世の面影』(和辻哲郎文化賞)、『黒船前夜』(大佛次郎賞)他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • まーくん さん

    表紙装画狩野内膳筆「南蛮屏風」、南蛮人が駆ける。ちと大判大冊、なかなかの読み応え。日本と西洋の一回目の遭遇。1543年ポルトガル人種子島漂着から「鎖国令」完成に至る一世紀と前提たるポルトガル・スペイン両国の「大航海時代」についての”詳しい通史”。あまり馴染のない個々のイエスズ会パードレ達についても詳しく語られ、時代の様子が具体的に感じられる。秀吉・家康は軍事侵略などは全く恐れておらず、ただカトリックの教旨が統治に与える影響を懸念したことが禁令・迫害の理由であることや一神教の不寛容さなどについて再認識した。

  • 南北 さん

    カトリックが日本に伝来してから禁教されるまでの通史を書いた本です。いろいろと興味深い指摘がありますが、以下の点は印象に残りました。1.ポルトガルがアフリカに行くところから始まりやがてインド洋に進出するのですが、決してインド交易圏を支配したわけではない。2.遣欧少年使節と1950年60年代にソ連や中国を訪問した日本人の対比し、イエズス会は共産主義前衛党との類似点がある。3.いわゆるキリシタン弾圧も容易に棄教せず、安易に処刑してしまうと労働力が失われてしまうところから行われた。とにかく、一読の価値があります。

  • 澄 さん

    【立読】”バテレン”という言葉に惹かれて手にとった。昔はよく耳にしたが、最近はまったく耳にしなかった言葉だったので。キリシタンが日本に入ってきたというのはフランシスコ・ザビエルと歴史に習うが、彼は日本滞在2年程で本当は中国市場に興味があったよう。日本の印象は知識欲が豊富で他の異教徒よりも信仰を広めやすいと。道理がわかれば頭ごなしに否定せず受け入れてしまうという性質のようだ。逆になんでもかんでも質問攻めにあい、精神的に披露してしまい、日本へのいい印象もない(中国へのあこがれが強い)ようで、、、という前半。

  • HH2020 さん

    ◎ なかなかに読み応えのある本だった。どのようにして日本にキリスト教が伝わり広まったか、その後なぜ迫害追放に至ったか、またその歴史的な意味は何であったのか。広範囲な文献調査と想像力によりそれらがありありと示され、壮大なドラマが眼前に展開される。月刊誌に連載されたのは10年にも及ぶという。労作といって間違いない。塩野七生の書く歴史エッセイにも肩を並べよう。長崎・天草の潜伏キリシタン関連が世界文化遺産に登録決定したこともあり、よいタイミングで興味深く学んだ。信長・秀吉・家康のキリスト教への対し方には合点した。

  • belier さん

    キリスト教伝来の流れについて全体像が見渡せる。この著者を読むのは初めてで、独自の史観をぐいぐい表に出してくる人なのかと思っていたが違った。この本では目新しい史観を提供をするのではなく、多様な視点をバランスよくまとめているようだ。民衆の立場から見るというのが著者の基礎にあると思うが、それを声高に主張するのではない。ただし、今では古い考え方になってしまった人なのかなという感はある。まあこれは仕方ないのかもしれない。細かな史実をカバーしてくれた部分もあってよかった。ただし本文と参考文献のリンクがないのは残念。

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渡辺京二

1930年、京都市生まれ。日本近代史家。2022年12月25日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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  • 作成者:さん