天井のない監獄 ガザの声を聴け! 集英社新書

清田明宏

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087210767
ISBN 10 : 4087210766
フォーマット
出版社
発行年月
2019年05月
日本
追加情報
:
189p;18

内容詳細

550万人のパレスチナ難民のいのちを守る日本人医師

約550万人のパレスチナ難民を支援するUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)。
医療・教育・社会福祉をおこない、活動範囲はヨルダン・レバノン・シリア、さらに東エルサレムを含むヨルダン川西岸とガザのパレスチナ暫定自治区に及ぶ。
2018年、米国が在イスラエル大使館をエルサレムに移転、その後のUNRWAへの拠出金を打ち切ったというニュースは記憶に新しいが、
ガザはこの10年で三度の戦争を経験しており、現在も「天井のない監獄」と世界で評される。
UNRWA保健局長としての日々の活動から、そこに生きる市井の人々の声を届ける。

■目次
はじめに
第一章 絶望の大地で輝く、希望の星
第二章 使われないままの家の鍵
第三章 パレスチナ難民の健康状態
第四章 米国の大使館移転から「帰還の大行進」へ
第五章 冬の時代に日本ができること
おわりに

■主な内容
・ガザはドン底からさらに沈み続ける「天井のない監獄」
・米国からの支援打ち切りで医薬品の購入が一時困難に
・戦争を知らない子どもたちと、戦争しか知らない子どもたち
・日本の津波の映像に涙したガザの中学生たち
・「世界最悪の経済」で起業が可能か?
・ディアスポラ〈離散〉と、ナクバ〈大厄災〉
・難民キャンプで生まれたアリくんは、70歳になった
・第四次中東戦争とトイレットペーパー騒動
・イスラエルの撤退完了を涙で語ったガザの職員
・ガザの三度の戦争
・空爆のなか、出勤し続けたケファ所長
・電話の向こうから、激しい着弾音が聞こえる
・社会的弱者の疾病から見えてくる問題
・なぜ、糖尿病が多いか
・母子手帳は「命のパスポート」
・家庭医チームの導入
・医学論文を発表する狙い
・子どもたちのPTSD
・ドメスティック・バイオレンスの悲しい現実
・ガザでは放射線治療が受けられない
・人生を探しに国境へ
・「尊厳」はフェンスの向こうにあるのか


■著者プロフィール
清田 明宏(せいた あきひろ)
1961年福岡県生まれ。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA、通称ウンルワ)の保健局長で医師。
高知医科大学(現・高知大学医学部)卒業。世界保健機関(WHO)で約15年間、中東など22カ国の結核やエイズ対策に携わった。
2010年から現職。中東の結核対策では、患者の服薬を直接確認する療法「DOTS」を導入し、高い治癒率を達成。
その功績が認められ、第18回秩父宮妃記念結核予防国際協力功労賞を受賞した。

【著者紹介】
清田明宏 : 1961年福岡県生まれ。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA、通称ウンルワ)の保健局長で医師。高知医科大学(現・高知大学医学部)卒業。世界保健機関(WHO)で約一五年間、中東など二二カ国の結核やエイズ対策に携わった。2010年から現職。中東の結核対策では、患者の服薬を直接確認する療法「DOTS」を導入し、高い治癒率を達成。第一八回秩父宮妃記念結核予防国際協力功労賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • skunk_c さん

    著者は医師で国連パレスチナ事業機関の保健局長という立場にあるため、ジャーナリストすら立ち入ることの困難なガザに入り、現地の生の声を伝えることができる。本書はご本人の思いを込めながら、ガザで生きる人々の置かれた困難を、穏やかな筆致で伝えている。ガザの難民の若者に「何が欲しい」と尋ねると「人間としての尊厳」との答が返るという。すなわち能力があっても仕事がなく、ガザを出る自由もなく、戦火に追われているだけでなく、人間としての尊厳が奪われているということだ。これ以上の悲劇はない。多くの人に読まれるべき本だと思う。

  • matsu さん

    非常に勉強になった。多くの人に読んで欲しい。約550万人のパレスチナ難民を支援する、国連パレスチナ難民救済事業機関で保険局長を務める著者が、医療の立場からガザ地区の現状を語る。要旨は以下、1)1948年から現在に至るパレスチナ問題の概要、2)ガザ地区に暮らす人々の絶望、3)アメリカの大使館のエルサレムへの移転と、支援打ち切り問題とその影響、4)我々に何ができるのか?

  • モビエイト さん

    パレスチナ難民問題、ガザ地区の事、UMRWAの活動の事を改めて、初めて知ることばかりでした。 日本で報道される事は殆ど無いので、そういう問題が世の中には無いものだと考えがちですが、もっと自分自身で情報を取る大切さを実感しました。尊厳が欲しいというガザ地区のパレスチナ人、生きがい、やりがい、未来に希望を持てる事の重要性を改めて感じました。

  • キャモメ さん

    人生の中で、「名称は知っているけど、詳しくは知らない。」という事柄は意外とかなり多い。 ガザ問題。これもそのひとつ。感じること、考えること。簡単そうな第一歩が、簡単ではない。それはイコール、学ぶことだから、それが一番難しい。

  • AKRDykk さん

    直近のパレスチナ、特にガザの現状をレポートしたものであるが、何よりも気付かされたのは、米国大統領にトランプが就任したことによって置かれている立場が更に厳しくなっている、という現状である。特に、人道支援にまでその影響が及んでいることを痛感した。その中でUNRWA、とりわけその母体であるUNの必要性を支援という観点で見直すきっかけを得たことは良かった。

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清田明宏

1961年福岡県生まれ。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA、通称ウンルワ)の保健局長で医師。高知医科大学(現・高知大学医学部)卒業。世界保健機関(WHO)で約一五年間、中東など二二カ国の結核やエイズ対策に携わった。2010年から現職。中東の結核対策では、患者の服薬を直接確認する療法「DOTS

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