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裁かれる大正の女たち 〈風俗潰乱〉という名の弾圧

清永孝

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121011831
ISBN 10 : 412101183X
Format
Books
Publisher
Release Date
April/1994
Japan

Customer Reviews

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kotte

    「大正時代は犠牲と辛抱に耐えることを女性の守るべき道徳、つまり婦徳として賛美し、『婦徳に欠ける妻』を悪妻とした(p185)。現代と状況が違いすぎて想像もできません。現在でも男女平等があらゆる場面で貫かれているわけではなく、課題は山積なので、過去から現代にかけて改善されてきた男女平等の流れを止まらないよう、一層の努力が必要です。

  • みなみ

    男性が遊郭で遊んできて、妻が性病に感染、母子感染で乳幼児まで性病に…だから結婚する男性に性病検査をしてもらいたいと要請すると「女尊男卑だ」と吹き上がる大正時代。女性にも男尊女卑社会の価値観が内面化され、既存の価値観から少しでも外れると男女両方からバッシングがくる。この本の男尊女卑ぶりがとてつもなく身勝手で腹立たしいのは、今の社会がこれとまだ地続きだと思うからだな…どんなに夫が悪くてもまず辛抱なさいまし、と言われてしまうのは歪んでいる。今でも被害者叩きが酷いから、社会に根深く染み付いた考え方なんでしょうね。

  • こたろう

    大正時代の女性たちが虐げられた生活を送っていたことが書かれている本。令和の時代においても、女性差別というのは残り続けていて、情けない世の中だと思うのだが、大正という100年ぐらい前の時代においては、あまりに酷い差別を受けていたということがわかる。(これは世界的にも同様だろうが…) 男性は許されるが、女性は許されない。自由恋愛の結婚は恥や、女性は離婚するとその後、自活できない(職がない)。結婚式で逃げようとしたら、捕まえられて無理やり式が執り行われた…。おぞましい世の中だったと思う。

  • 柿津

    大正デモクラシーという時代、女たちがいかに弾圧されてきたかを明らかにする。当時の新聞や雑誌から庶民、知識人の声を拾い上げており、"生の声"を知ることができたのは収穫だった。当時の女性差別的な価値観は、差別発言を公言することが憚られるようになったという意味では進歩しているように思えるが、現代にもその残滓はたしかに存在する。とりわけSNSを見ているとうんざりすることが多い。なお、新聞や雑誌の引用に加えて筆者の推察も展開されるが、これについてはやや雑な印象を受けるところもあった。

  • だちょう

    筆者の解説・考察に関してはあまり見るところはないが、参照されている人生相談、新聞記事、新聞への投稿などは非常に興味深く面白い。不倫や再婚でも女性ばかり責められて、男性は全くダメージを受けなかったり、女性に流行っているものばかり馬鹿にされたりという様は、大正の世から全く変わっていないのだなあとため息が出る。

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