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独断流「読書」必勝法

清水義範

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062763592
ISBN 10 : 4062763591
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2009
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Product Description

笑いもウンチクも満載 全く新しい読書ガイド

『坊っちゃん』『ロビンソン・クルーソー』『伊豆の踊子』『ハムレット』『罪と罰』――。文学史に燦然(さんぜん)と輝く20作品を、シミズ博士のウンチクとサイバラ画伯の過激なマンガで大胆に解釈する。名作を読まなくても楽しめる、新機軸のブックガイド。清水義範が選ぶ泣ける物語ベスト10、王道ミステリーベスト10も収録。

Content Description

『坊っちゃん』『ロビンソン・クルーソー』『伊豆の踊子』『ハムレット』『罪と罰』―。文学史に燦然と輝く20作品を、シミズ博士のウンチクとサイバラ画伯の過激なマンガで大胆に解釈する。名作を読まなくても楽しめる、新機軸のブックガイド。清水義範が選ぶ泣ける物語ベスト10、王道ミステリーベスト10も収録。

目次 : 『坊っちゃん』/ 『ロビンソン・クルーソー』/ 『伊豆の踊子』/ 『ガリヴァー旅行記』/ 『細雪』/ 『ハムレット』/ 『陰獣』/ 『嵐が丘』/ 『高野聖』/ 『罪と罰』/ 『河童』/ 『谷間の百合』/ 『〓(ぼく)東綺譚』/ 『黒猫』/ 『暗夜行路』/ 『ボヴァリー夫人』/ 『金閣寺』/ 『若い芸術家の肖像』/ 『万延元年のフットボール』と『魔の山』/ 特別講座「読書の秋におすすめ十編」/ 杜区別講座「泣ける話に四苦八苦」/ 杜区別講座「王道ミステリーの楽しみ」

【著者紹介】
清水義範 : 1947年、愛知県名古屋市生まれ。愛知教育大卒。1986年、パスティーシュ(様式模写)を駆使した『蕎麦ときしめん』でユーモア小説の新境地を開拓。1988年『国語入試問題必勝法』で第9回吉川英治文学新人賞を受賞

西原理恵子 : 1964年、高知県生まれ。武蔵野美術大学卒。1997年『ぼくんち』で第43回文藝春秋漫画賞受賞。2004年『毎日かあさん カニ母編』で第8回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、2005年『上京ものがたり』『毎日かあさん』で第9回手塚治虫文化賞短編賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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1988年『国語入試問題必勝法』で吉川英治文...

投稿日:2012/02/08 (水)

1988年『国語入試問題必勝法』で吉川英治文学新人賞を受賞した、清水義範の読書案内本。内外の名作を取り上げ、清水流の解説・考察を展開している。誰もが一度は耳にし、存在を知っている“名作”といわれる作品を紹介しているが、これを読んで読んでみたいと思った作品がいくつか出てきました。読書案内本といっても、そこは清水さんの本なので、カタ過ぎることなくどんどん読めます。そして、この本に独特の味つけをしているのが『毎日かあさん』でおなじみの西原理恵子さんの挿しマンガ。清水さんがマジメに本を紹介しようとしている横で、「泉鏡花 名前がたまらなく嫌。衣良とか仁成くらい嫌。」とか、ことごとくブラックなことを叫んでおられて(笑)この二人のコンビ、面白いです。

peko-rock さん | 大阪府 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ばりぼー

    評価の定まった名作を、こんな読み方も可能だと独自の解釈で分析したブックガイド。「よしのり」つながりで、やや控えめな清水流ゴー宣文学編と言えます(笑)。毒の部分はサイバラ画伯が担当してますし(笑)。『ロビンソン・クルーソー』は、能天気な差別主義者が無人島で一人ビジネスに成功する話であり、『ガリバー旅行記』は、そんな侵略者小説を木っ端微塵に粉砕するために書かれたものだとか、『暗夜行路』はハイソの生きる苦労のない人間が、「自分には価値がある」という信念を表明した小説だとか、古典の新たな魅力を紹介してくれます。

  • キク

    清水義範と西原理恵子による文学ガイド。西原は作品なんて読まずに大暴れしてるんだろうと思ったら、三島以外はチャンと読んでて逆にビックリ。清水の書評は知識や考察が当然深いけど、心に残るのはイチャモンに近いサイバラの方だった。ググればいくらでもあらすじや評判がわかる世の中で、大事なのは「信頼してる人の読後感想」なんだなと思った。あと、三島がどうしても読めない西原が、吉本ばななに「お父さん(吉本隆明)の本を読めるようになったのはいつ?」と聞いたら「今でも読めない」と言われたエピソードは、なんかとても励まされる。

  • 緋莢

    『伊豆の踊子』、『細雪』、『罪と罰』等、内外の名作20作品の紹介と特別講座「読書の秋におすすめしたい十編」、「泣ける話に四苦八苦」、「王道ミステリーの楽しみ」が収録されています。内容紹介だけでなく、作者やその作品が書かれた背景についても触れられており、『坊ちゃん』の赤シャツ、誰が原型であの人物が生み出されたか それは漱石自身だというのにへぇーとなりました(著者は丸谷才一に教わり、驚いたとのこと)『ガリヴァー旅行記』が『ロビンソン・クルーソー』に腹が立ち、挑戦状のように 書かれたというのにも驚きました(続く

  • Kaz

    題名もしくは作家名を知っているだけで、ほとんど読んだことのない作品群。読書は好きだと言いながら、名作にはほぼ手を出していない。底の浅い読書家には、少々きつい内容でした。ただし、読書にふけるときの心構えみたいなものは、自分なりに感じたつもりではありますが。

  • ミナコ@灯れ松明の火

    いつまでたっても読めないままでいるロシア文学のくだりに、ああ私だけではなかった、と胸をなでおろした。全然遭難してないロンビンソンクルーソーも、衣良とか仁成とかもうそれだけで嫌とか、サイバラさんの言葉が印象的すぎて清水さんの渾身の書評の印象がかき消されてしまうほど。普通はこの手の本を読んだら「うわー読みたい!」と思うのに、笑って「ま、いいか」となってしまうのも魅力のひとつ!

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