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零式艦上戦闘機

清水政彦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106036460
ISBN 10 : 4106036460
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2009
Japan

Content Description

太平洋戦争を戦い抜いた日本海軍の主力戦闘機・零戦。初期の栄光から本土防空戦までの推移を追いながら、飛行性能だけでなく用兵面を検証し、全く新しい零戦像を提示。「零戦神話」をことごとく覆す1冊。

【著者紹介】
清水政彦 : 弁護士。昭和54年生まれ。東大経済学部卒。金融法務の傍ら、航空機と戦史の研究に励む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 文章で飯を食う

    読書後に著者が昭和54年生まれと気づいて、びっくり。著者は零戦の戦果は性能の差では無く運用の差だと言う。確かに著者の描く個々の戦況は、状況や運不運や天気の要素が強く、なかなか用兵者の思ったようには行かない。そんな中、日本が最後までパイロットの養成が追いつかないと、嘆いている時に、アメリカは素人パイロットでどうやって勝つかと、発想を変えている。現代にもつながっている事だろう。日本はたまたま勝つが、アメリカは勝ちに行くんだな。

  • モモのすけ

    「零戦と米軍機の勝敗を分けた最大の要因の一つが、日米両軍の『総力戦』に対する覚悟の差と、その差から派生する戦術・空中指揮に対する工夫の差であったように思われる」

  • ヴァン

    ゼロ戦をスーパー兵器に祭り上げるのではなく、かといって、貶めるのでもない、読んで納得のできる中庸な分析になっている。同じ工業生産品が一万機以上も産み出された事実は戦中においての日本の技術的成果と言っても過言ではない。日本は負けたけれども、その技術は今度は自動車生産に活かされ、かつての戦勝国を席巻する。

  • Toska

    肯定的なものも否定的なものもひっくるめて、零戦神話を問い直す意欲的な試み。零戦そのものの性能もさることながら、兵器の実績と評判は戦局に左右される部分が大きいことを再認識した。また、これは固有の欠点とは言い難いのかもしれないが、射撃教育の不徹底は重大な禍根を残したように感じる。弾を当てたつもりが当たっていなかったというのでは…ノモンハンで戦ったソ連のパイロットも、「日本の戦闘機乗りの技量は優れているが、遠くから撃ちすぎる」との評価を残しており、意外と古くからあった問題なのかもしれない。

  • tora

    零戦に対し新しい認識を与える内容が多い。他の本でも時々高アスペクト比の21型22型の緩慢なロールレートに関する記述は見たことがあるが、ここまで詳細に説明している本に出会うのは初めてである。20mmの弾道や零戦の機体強度については、これまで言い伝えられてきたことと全く異なる見解である。その上で零戦や敵機の長所短所を説明している点は興味深い。多少強引で想像によって書いたような箇所が見られ、資料不足・説得力不足な感も否めないが、若い著者がこれまで一般的に語られてきた零戦観に異論を唱えたことには感心せざるを得ない

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