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日本の「ミドルパワ-」外交 戦後日本の選択と構想

添谷芳秀

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480062352
ISBN 10 : 4480062351
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2005
Japan

Content Description

ミドルパワー外交とは、大国との全面的対立を放棄しつつ、紛争防止や多国間協力などに力点をおく外交。国際政治および戦後日本外交への深い洞察によって導き出された、等身大の日本外交を考えるための必読書。

【著者紹介】
添谷芳秀 : 1955年生まれ。慶応義塾大学法学部教授。上智大学大学院国際関係論専攻博士前期課程を修了し、米国ミシンガン大学大学院にて政治学博士号(Ph.D.)取得。上智大学国際関係研究所助手、慶応義塾大学専任講師、同助教授などを経て、1995年より現職。国際政治学、および日本外国を中心としたアジア太平洋の国際関係が専門(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • kk

    冷戦前の理想に立脚した憲法と、冷戦後の現実に基づく安保条約。このギャップの中、大国間パワーゲームを下りて日米関係基軸の外交路線を選んだ日本。結果としてもたらされた、平和国家への希求と大国復帰への欲求とに分裂した国民意識が、外交政策上の桎梏となってきたという議論。その上で、冷戦後の国際安保への参画、日米安保関係の再定義、国防意識の覚醒により、戦後の「二重アイデンティティ」が中級国家としての外交政策に昇華しつつあるとする。鳥瞰的な視線で戦後日本外交の本質に迫ろうとする大胆な一冊。kk、殊の外感心。

  • ふね

    秋から添谷先生の講義を受けることになった縁で読んでみた。日本の外交史から理解できるように説明されていたので、日本史に疎い私にも無理なく理解できた…と思う。確かに昨今の改憲論議は「押しつけ憲法」への不満、隣国への対抗意識がベースにあり、未来志向の論議はされていないように感じる。日本のあるべき姿を見定めてから改憲論に踏み入るべき。大国との差異を認識したうえでのミドルパワー外交という考え方も頷けた。あとは講義を通して理解を深めたい。

  • ceskepivo

    「単独でアメリカや中国と[同次元の大国間権力政治に加わる選択肢をもたない日本にとって、大国日本に対する不信感が付きまとう限り、正当な主体的要求も、結局はアメリカの意思のなかに閉じ込めれれてしまう」というのは、悲しいけれども正しい。

  • スズツキ

    ターニングポイントを迎える現代日本を論じるうえでひとつの目安になるのではなかろうか。

  • ワッキー提督

    戦後日本の外交の体系化の過程を丹念に描写し、そこから導かれる今後の日本の立場として「ミドルパワー外交」を提唱している。非常に体系的な議論である一方、「ミドルパワー外交」について他国との比較や詳細な方法論は不足を感じた。さらに2005年に著者が立てたこの議論が、2016年に出た著作においてどう変化しているかを比較することは有意義である。著者の体系と環境の変化から導かれる新たな理解と「答え」が見えてくる。

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