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昆虫顔面 超拡大図鑑

海野和男

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794227928
ISBN 10 : 4794227922
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

 昆虫写真家・海野和男氏の年来のテーマの一つは「昆虫の顔」を撮ること。以前に他社から『昆虫顔面図鑑』を出して評判になったが、本書はそれから10年以上たって、撮りためた新作を「超拡大図鑑」として150点の作品をまとめたものである。

 この二十年ぐらいのデジタルカメラ技術の進歩は驚くばかりで、とくに「深度合成」という技術は、昆虫のような小さいものの各所にピントが合わせられるようになり、驚くほど精細な写真が撮れるようになった。昆虫は5センチぐらいなら大きいほうで1センチ以下のものが大半だ。まして顔となるとなかなか普通の人間に見ることはできない(上から見ているので顔を真正面から見ることはない)。海野さんは微細な昆虫の顔をアップで撮り続けて、その驚異の世界に魅入られてしまったという。

 本書に並んだ昆虫の顔は多くの人にとって未知なものだ。しかし、よく見ると何か人間と共通した形態や目・鼻・口などの配置が見えてくるような気がする。これは擬人化という科学の禁じ手だが、意外に重要な学問的示唆も含んでいるようである。バッタ類は総じてのんきな顔、カマキリ類は凶悪な面構え。草食系のバッタは目が横についているためそう感じる。肉食系のカマキリは獲物を狙うために前についていているのは動物などと似ている。

 コラムや各解説ページでサイエンスライターの伊地知英信氏が「昆虫と顔」についての興味津々な話題を各種展開している。最新の「顔認証」技術や「進化生物学」の話など。いずれにしろ、人間の200分の1のサイズの虫だからまだ耐えられるが、これが人間と同じ200倍のサイズだったらどうだろう、と考えるのも面白い。

 とにかく地球上で最も数が多く、生き残ってきた生物は昆虫なのだから、かれらのことを知ることは重要である。

【著者紹介】
海野和男 : 1947年東京生まれ。昆虫写真家。『昆虫の擬態』(平凡社)日本写真協会年度賞(1994)など。26年間、公式ウェブサイト「小諸日記」を毎日更新。2万以上のコンテンツをほこる。現在はfacebookでリアルタイムに写真を更新中

伊地知英信 : 1961年東京生まれ。自然科学書や博物館展示の編集者・ライター。自然観察のインタープリター。奥本大三郎訳『完訳ファーブル昆虫記』(集英社)10巻20冊の編集および訳注・脚注の執筆に関わる。『しもばしら』(岩崎書店)で第58回児童福祉文化賞。日本の凧の会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    表紙写真のインパクトで読みました。 こういう様な写真を観て、石ノ森章太郎は、仮面ライダーを創造したんだと思います。 https://www.soshisha.com/book_search/detail/1_2792.html

  • 明るい表通りで🎶

    昆虫写真家、海野和男が撮る昆虫画面の写真集。仮面ライダーの原型は、バッタの顔。キティの理論、目があって鼻はついてるが口がない。口があると表情が固定する。しかし、口がなければ、悲しい気持ちのときキティを見ると悲しそうに、うれしいときキティを見ればうれしそうな表情に見える。いつも身近にキティをおいて欲しいとの願いから、このように口のないデザインになったと言う。

  • Toshi

    昆虫写真家海野和男さんによるタイトルままの素晴らしい図鑑。一般的に昆虫は図鑑も標本も、上から、つまり背中からの視点なので、顔のアップは中々のインパクトである。カマキリあたりは顔のイメージがあったものの、オオクワガタの顔を正面からアップで見たことはなかった。著者も書かれているが、昆虫も顔を見るとより親しみがわくものである。みんないい顔してます。

  • timeturner

    虫は苦手なんだけどカバー写真の迫力に惹かれて手にとった。最近のデジタルカメラの深度合成技術で細部までピントを合わせることができるので、ページをめくるたびに驚いて声が出てしまう。複眼も触角の節も毛の生えている方向もくっきり見えるのだ。モクメシャチホコ(蛾)のイモムシがキモカワの極致で悶絶。

  • たくさん

    昆虫の種類や生態ではなく顔面というものに特化して、そこで気に入ってもらって生態などを理解して面白がってほしいというような作者の想いがあるのかなあっておもいながらよみはじめる。つるつるだったり多角形のきれいな連続体による小さな中のさらに小さな集密さと肉眼では目立たないところの毛のふさふさによるぬいぐるみのような質感。マクロな世界が普通だったら見れないところこうやって別の人格(?)のような顔を観たら昆虫っていうものの見たときのイメージも感じも変わってきますね。

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