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結局, ウナギは食べていいのか問題 岩波科学ライブラリー

海部健三

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000296861
ISBN 10 : 4000296868
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

土用の丑ともなれば、スーパーも牛丼店も、ウナギの蒲焼きでにぎやかだ。でも、ウナギって絶滅危惧種だったはず…。結局のところ絶滅するの?土用の丑にやたらと食べるのがダメ?どんなウナギを選べばいい?―気鋭のウナギ研究者が、ややこしいウナギ事情をQ&Aで整理。ウナギという野生動物と、美味しく共存する道を探る。

目次 : 1 ウナギは絶滅するのか/ 2 土用の丑の日とウナギ―ウナギを食べるということ/ 3 ウナギと違法行為―密漁・密売・密輸/ 4 完全養殖ですべては解決するのか/ 5 ウナギがすくすく育つ環境とは/ 6 放流すればウナギが増えるのか/ 7 ワシントン条約はウナギを守れるか/ 8 消費者にできること

【著者紹介】
海部健三 : 中央大学法学部准教授・中央大学研究開発機構ウナギ保全研究ユニット長。1973年東京都生まれ。1998年に一橋大学社会学部を卒業後、社会人生活を経て2011年に東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程を修了し、博士(農学)の学位を取得。東京大学大学院農学生命科学研究科特任助教、中央大学法学部助教を経て、2016年より現職。専門は保全生態学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • kinkin

    ウナギを食べる食べないは最終的には個人の価値観の問題。この本はウナギの情報を最新の科学や情報をもとに書かれている。全8章。ウナギの絶滅はあるのか、養殖はできないのか、などQ&A形式でまとめられている。最近いやここ数年ウナギを食べていないことを思い出す。なかったらなかったでいいのだけれどそれでもテレビでウナギを食べているのを見ているとそそられる。今までが食べ過ぎたのだろう。これから一生のうちび一度でもウナギを食べたことがある人はレアな存在になるのだろうか。図書館本

  • ニッポニア

    聞き読み。なかなか読み応えありました。日本人は、うなぎという文化を食べているわけです。絶やしたくありませんね。以下メモ。結局のところ絶滅するかは不明。安い鰻を食べることは、文化を絶やすことになりかねない。鰻をめぐる違法行為が横行し、我々はそれに加担することになる。グリーンウォッシュを行う会社や組織が扱うウナギは食べない。といっても、なかなかできないだろうなあ。

  • 要するにウナギに絡む様々な利権がその生態と相まってウナギを窮地に追い込んでいるということ。現状では正確なデータをとることすらままならないようだ。個体数の減少度を測るには漁獲量のみならず漁獲努力量(市場など社会的要因に左右される)も考慮しなければならないとしたところでまず目からウロコ。放流しても意味ないどころか逆効果まであるというのもまた目からウロコ。ちなみにウナギにもウロコはあるらしい。結構面白くて付箋貼りまくった。誰かを敵に回しても許せんものは許さんぞといった感じの熱量が読ませる文章だった。

  • ましゃ

    ウナギの稚魚シラスウナギは高値で取引される。2018年漁期には1kgあたり約300万円。1匹を0.2gとして計算すると1匹あたり600円。密漁・密売・密輸が横行し、規制する社会システムが出来ていない。また、ウナギは海で生まれて川で成長する回遊魚なのでウナギにとっての障害物(河口堰、落差工、ダム)は自由に泳げず悪影響である。が、障害物は人にとって治水、利水のために必要なもの。本書を読んでこの問題がかなり深刻な事に気付かされた。人の命を守るため、絶滅危惧種のウナギを守るため、共存する道を考えないといけない。

  • ぽてち

    以前、『サカナとヤクザ』を読んだときも思ったことだが、この国はおかしい。絶滅危惧種に指定されているウナギをなんの疑問も持たず、ありがたがることもなく、単なる風習だからという理由で大騒ぎして食べる。ウナギの増減についての調査も行われることはなく、ヤクザまでが絡んでいる密漁に対しても法の手が及ぶことはない。本書においてもウナギを巡る様々な“疑問”がQ&A形式で解説されていて、また新たな憤りを感じてしまった。

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