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天佑、我にあり 天海譚戦川中島異聞

海道龍一朗

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062162845
ISBN 10 : 4062162849
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2010
Japan

Content Description

こんな川中島合戦、誰も読んだことがない。信玄対謙信、戦国最強対決の裏の裏。まれにみる緊迫、そして史上最も「難解」といわれる合戦を、精緻な分析と大胆不敵な構成で描き切る、渾身の歴史長編小説。

【著者紹介】
海道龍一朗 : 1959年生まれ。2003年に兵法新陰流流祖上泉伊勢守信綱を描いた『真剣』で鮮烈なデビューを飾り、歴史小説ファンから絶賛される。意欲的な創作活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • さよちゃん

    天海が、徳川秀忠・家光親子に川中島の合戦を語るというスタイルですが、いなかった現場の様子まで見てきたように詳しいなおい、というツッコミはさておき。上杉、武田のどちらかに肩入れするのでもなく淡々としてわかりやすいです。川中島の4度目の戦と言えば、妻女山に陣を敷いた謙信が、いつもより炊煙が多いことから奇襲を見抜き密かに山を下り、鞭聲粛々夜河を渡ったことくらいしか知らなかったのですが、こんな緻密な策の掛け合いがあったとは。朝霧がはれて上杉勢が武田の目前に現れる場面はどんな小説を読んでも胸が躍ります。面白かった!

  • Ryuji

    ★★★★★上杉謙信と武田信玄が激突した「川中島の戦い」。その中でも最大の激戦と言われる第四次「川中島の戦い」を描いた小説。わずか一ヶ月弱の戦いを600頁超にまとめた大作です。謙信・信玄は当然のことながら、その家臣たちについても詳細かつ重厚に書かれています。緊迫感のあるストーリー展開に目が離せず一気に読み終わりました。「川中島の戦い」そのものは歴史的にはただの地方の合戦ですが、謙信・信玄という戦国のカリスマ的な存在感もあり読み応えのある小説です。戦国時代の小説が好きな人は絶対にお薦めです。

  • シエスタ@多摩

    我を消し去ることで無私になろうとする謙信と、我の中に出来うる限りの人心を容れようとすることで無私になろうとする信玄。才も互角、武も互角である天才的武将は、どちらがより多く天に愛でられているのか。「啄木鳥の戦法」で有名な川中島合戦を見事に描いた大作です。謙信・信玄の描写もさることながら、この作品の白眉は両家の家臣たちの人物造形にも力を入れている点であると思う。上杉家の柿崎景家、甘糟景持、宇佐美定満、そして武田家の飯富虎昌。なんと魅力的な男たちなのだろう!600ページの長さでも一気読みでした。

  • 茶幸才斎

    全600頁のうち実に4分の3の分量を費やして対峙する両軍の緊張感を極限まで高め、そして遂に激突。甲斐武田本隊の前に忽然と姿を現わし、刹那一気に攻め掛かる越後上杉勢。「この軍勢、いったい、いずこから現れたのか…。天より舞い降りたか、地より湧き出たのか…。景虎とは、鬼神か。あるいは、天魔であるか…。」(p.457)武田の鶴翼に上杉の龍蜷車懸が襲いかかる。幾多の武将たちが、ある者は敵方への遺恨を抱え、ある者は自軍の先達への憧憬を胸に、敵陣に斬り込む。武と武がぶつかり、自らの内なる天佑を競い合う。凄まじい!見事!

  • matsu0310

    ☆☆☆☆先に「早雲…」を呼んで、海道氏らしさ?の不足に首を捻ったのだが、、、こちらは存分に期待通りの作ですね。謙信VS信玄を、もう徹底的に盛り上げる盛り上げる!この外連ない振り切りっぷりが持ち味ですよ。読むべし

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