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年金不安の正体 ちくま新書

海老原嗣生

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480072658
ISBN 10 : 4480072659
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

いわゆる「老後資金二〇〇〇万円問題」や「マクロ経済スライド」とは何か。消費税と年金の関係は。賦課方式と積立方式はどこがどう違うのか。一部で期待されるベーシック・インカムの現実度は…。国民の不平不満につけこみ、世代間の違いを不公平だと騒ぎ立て、少子高齢化で年金制度が崩壊するなどと危機感を煽る。それらのほとんどは誤解や無理解から起こっているのだが、なかには明らかなフェイクも含まれている。不安を利益に変える政治家や評論家、メディアのウソを暴き、問題の本質を明らかにしよう。

目次 : 序章 年金制度の本当の問題とは/ 第1章 積立方式では解決しない/ 第2章 厚労省が悪い、では解決しない/ 第3章 「年金は欲しいが高負担はいや」という世論/ 第4章 ウソや大げさで危機を煽った戦犯たち/ 第5章 ベーシック・インカムの現実度/ 第6章 昨今繰り広げられた、対立的な政治風景/ 終章 もっと本気で高負担社会

【著者紹介】
海老原嗣生 : 1964年生まれ。雇用ジャーナリスト。中央大学大学院客員教授。経済産業研究所労働市場制度改革プロジェクト研究員、リクルートキャリア社フェロー(特別研究員)、人材・経営誌『HRmics』編集長、ニッチモ代表取締役。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ケニオミ

    年金不安は政治の具になっているだけで、論じられているような不安はないというのが主張でしょうか。年金だけで老後の生活費を賄うことができないのは前々から知られた事実であり、「2000万円」ほど自己負担が必要ということも前々から知られた事実であったのこと。マスコミが煽りすぎでしょう。国民ももっと年金が欲しいのであれば、消費税アップを受け入れるべきですね。負担額が少ないのに、見返りを多く求めようなどできませんからね。官公庁の無駄を省いてからという言い訳もバッサリ切っています。目から鱗の一冊でした。

  • Francis

    昔からずーっと繰り返されてきた「年金は破綻する!」という話がいかに嘘っぱちか、論証した本。権丈善一先生の意見を参考にしているため(権丈先生自身も登場します)権丈先生の言っていることそのものに近いが、新書サイズで見事にわかりやすくまとめてくれたのがありがたい。かつて年金に携わっていた一人として「年金不安」には本当に振り回され仕事への誇りが持てなかった。もっと早くこの種の本が出てほしかったとは思うが、それでも著者の海老原さん、そして権丈先生には感謝あるのみ。ありがとう、海老原さん、そして権丈先生!

  • matsu

    年金についての報道、将来破綻するとか、税金型にするとか確定拠出型にすべきだとか、などと現在のシステムとの比較を通じて、現在の年金制度について論じている。著者の主張としては現在のシステムが他に提案されているものに比べていかに優れているか。年金についてはその考えに同意するが、野党批判については、一部偏った書き方をしている点もあり同意できない部分もある。年金制度のあれこれを知る部分としてはいいかも

  • jupiter68

    年金についてのマスコミ報道の間違いや、与党を攻撃する野党の勝手な思い込みなどが示されていた。さまざまな試行錯誤があるが、その結果として今の制度となっている年金。この点だけは理解することができた。

  • sugahata

    賦課方式は〇、少子化や運用益のマイナスは問題ではない。未納者問題のウソ…。年金不安の原因は国民の心の中にあり、それは知識不足に端を発していることがよくわかる。問題なのは、公正で冷静な監視者となっていないマスコミ、何でも反対、具体策・実行力なしの野党、何よりも低負担で高リターンを求める国民! ☆五つ!

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