どうかこの声が、あなたに届きますように 文春文庫

浅葉なつ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167913496
ISBN 10 : 4167913496
フォーマット
出版社
発行年月
2019年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
361p;16

内容詳細

とある事情から地下アイドルを辞め、マスクを手放せなくなっていた奈々子は、ある日ラジオ局のディレクター黒木から、番組アシスタントにスカウトされる。初日の生放送は後に「伝説の十秒回」と呼ばれる神回となるが―。絶望を抱える中学生、子どものいない夫婦、切実な日々を生きるリスナーに、奈々子の声は響くだろうか。

【著者紹介】
浅葉なつ : 四国生まれ。2010年に第17回電撃小説大賞でメディアワークス文庫賞を受賞、『空をサカナが泳ぐ頃』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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ラジオをきっかけとする物語です。ラジオ業...

投稿日:2021/04/08 (木)

ラジオをきっかけとする物語です。ラジオ業界のことが詳しく描かれているので、ラジオ好きな方にはおすすめです。また、元地下アイドルの話でもあるので、アイドル好きな方にもおすすめです。とても読みやすいので、普段あまり本を読まない人にもおすすめです。この作者の「神様の御用人」シリーズも面白いのでおすすめです。

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • machi☺︎︎゛ さん

    神様の御用人が好きでその人だ!って思って図書館で借りて初めはなかなかしっくり来なくて返そうかなって思ったけど、途中で返さなくて良かった!!読んで良かった!!事件の被害者で顔に大きな傷を負ってからマスクを手放せなくなった菜々子。だがある日、ラジオのアシスタントにスカウトされる。菜々子の人徳なのかスタッフ、リスナーなどいい人ばかりが集まってきて苦難を乗り越えていく。毎朝お弁当作りながらラジオは聞いているけどまた違った聞き方ができそう(•◡•)

  • 五右衛門 さん

    読了。神様シリーズの作家さんなので読んでみました。又全く違う視線というか作風で自分自身が小、中、高とどっぷりラジオに浸っており作中でもあった想像力がすべてというのは本当に深く頷きながら読みました。(パーソナリティーの写真とかが掲載された雑誌を見てがっくり来たことも)深夜番組を上げればきりがないくらいです。けれど主人公(発信側)にも色々な事情があり、でもリスナーの為にと…今になって余計に身に沁みました。ガッツリではなく、少しだけ明日も頑張ってみようかな、と思わせられました。又来週!

  • bookkeeper さん

    ★★★★★ 初読。アイドルとして活動し始めた矢先に顔と心に傷を負ってしまった主人公。ラジオ番組のアシスタントとして活動を再開するが、彼女の声は誰かに届くのか…?  ラジオといえば、残業続きだった昔にタクシーの車内でよく流れていた。パーソナリティさんの笑い声やぶっちゃけ話が、TVよりも素に近い様な気がしました。その程度しかラジオに縁の無い私にも、とても心に沁みるお話し。リスナーさんやスタッフとの絆に、何度か泣きそうになりました。ラジオならではの軽妙な受け答えもツボで、ニマニマさせられます。うーん、いいな。

  • ひさか さん

    別冊文藝春秋2019年9月号のTALK#01伊澤春奈,31歳、TALK#02小松奈々子,20歳、と残りを書下ろして、2019年9月文春文庫から刊行。ラジオパーソナリティの奈々子の8年間を綴ったお仕事、人情ストーリー。浅葉さんなので、多少の不思議があるかなと予想したのですが、はずれてましてシリアス路線でした。興味深い狙いどころで、ワクワク感は、あるものの、わざとらしいストーリー展開に若干ひいてしまう箇所もありましたが、それなりに楽しめました。

  • よつば🍀 さん

    主人公は地下アイドル時代に心身共に傷を負い祖母の元で目立たぬ様ひっそりと生活をしていた20歳の小松奈々子。ある日、突然現れたラジオ局のディレクター黒木に番組アシスタントとしてスカウトされる。小松夏海の名前でリスナーの悩みに真剣に向き合い、自らも過去のトラウマと戦い続ける。顔が見えず、声と言葉だけで相手に伝えなければいけないラジオという媒体の深さを感じ、ラジオパーソナリティの役割の重さを感じる。毒親問題を絡めながらラストでは主人公の凛とした決断に胸がすく。本作でラジオアプリの存在を知り読後にDL。中々良い!

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