天子蒙塵第一巻

浅田次郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062201940
ISBN 10 : 4062201941
フォーマット
出版社
発行年月
2016年10月
日本
追加情報
:
327p;20

内容詳細

清朝最後の皇帝・溥儀は、紫禁城を追われながらも、王朝再興を夢見ていた。イギリス亡命を望む正妃と、史上初めて中華皇帝との離婚に挑んだ側妃とともに、溥儀は日本の庇護下におかれ、北京から天津へ。そして、父・張作霖の力を継いだ張学良は失意のままヨーロッパへ。二人の天子は塵をかぶって逃げ惑う。ラストエンペラー・溥儀と二人の女。時代の波に呑み込まれた男女の悲劇と壮大な歴史の転換点を描く。

【著者紹介】
浅田次郎 : 1951年東京都生まれ。95年『地下鉄に乗って』で第十六回吉川英治文学新人賞、97年『鉄道員』で第百十七回直木賞、2000年『壬生義士伝』で第十三回柴田錬三郎賞、2006年『お腹召しませ』で第一回中央公論文芸賞と第十回司馬遼太郎賞、2008年『中原の虹』で第四十二回吉川英治文学賞、2010年『終わらざる夏』で第六十四回毎日出版文化賞をそれぞれ受賞。2015年紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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『蒼穹の昴』シリーズが続いていることが何...

投稿日:2021/03/01 (月)

『蒼穹の昴』シリーズが続いていることが何よりの喜びです。ラストエンペラー・溥儀と張作霖の力を継いだ張学良のふたりのものがたりが静かに始まります。全4巻読むのがもったいないくらいの贅沢な読書をしばらく楽しみます。

kotobuki さん | 広島県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 遥かなる想い さん

    ラストエンペラー溥儀 そして 張学良 の物語である。紫禁城の黄昏の雰囲気が 健在で、時代の慌ただしさが読者に伝わる。 溥儀の別れた妃 文繍が語る 溥儀と その周りの人々…第一巻は壮大な悲劇の始まり、そんな印象の巻だった。

  • starbro さん

    浅田次郎は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。『蒼穹の昴』シリーズは20年に渡って読み続けているシリーズ。満州というと船戸与一の傑作超長編「満州国演義」を想い出しますが、こちらが「動」だとすると、本作は正に「静」の満州物語です。90年前の天津の租界にタイムスリップした感じを味わえます。シリーズの他作品同様、安定的なクオリティで、著者が溥儀、満州をどう描き切るか楽しみです。トータルの感想は第二巻(全巻?)読了後に。

  • あさひ@WAKABA NO MIDORI TO... さん

    清朝最後の皇帝であった宣統帝溥儀は、革命によって玉座を追われ、ついに紫禁城からも退去させられ日本の庇護下に。一方、強大な東北軍の権限を父から受け継いだ張学良だが、それを手放しイタリアへと向かう。日本と中国の思惑が複雑に絡み合うなか、時代の波はどこへ向かおうとしているのか。『蒼穹の昴』シリーズ第5弾。あれから歳月を経た懐かしい面々も登場する中、期待はいやがうえにも盛り上がる。第二巻へ。

  • しいたけ さん

    『蒼穹の昴』を泣きながら読んでから13年以上経つ。直後に『珍妃の井戸』を読み、『中原の虹』が6年前。要するに「大好きなシリーズ」と言うわりにかなり忘れてしまっている。『マンチュリアン・リポート』に至ってはシリーズだとは知らず、先日出かけた浅田次郎氏のトークイベントで気づき慌てて買う始末。それでも読み始めるとすかさずその世界に浸ることができる。春児〜、妹〜、文秀〜、と再会にいちいち歓喜する。「幸福には限りがあるが、不幸には底がない」。一巻にして暗雲がたちこめ、溥儀の哀れと孤独の伏線が張られる。期待しかない。

  • chimako さん

    あの懐かしい人々にまた会えるとは。随分と年をとった春児、文秀、玲玲。大人になった溥儀、魂となって現れる西太后。爆死した張作霖、カッコ良かった李鴻章、大嫌いな袁世凱。今を生きる者も死せる者も生き生きとまたは項垂れて紫禁城を北京を天津を行来する。一巻は溥儀と側室 文繍との離婚劇を軸に、清国の復辟を願う皇帝と各国の思惑、そして溥儀その人や正妻と側室の確執等がきめ細かい筆で描かれる。「ラストエンペラー」で紫禁城の玉座を見つめるジョン・ローンが思い出されたがここに描かれる愛新覚羅溥儀は別人のようだ。これはまだ序章。

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