狩りの時代

津島佑子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163905013
ISBN 10 : 4163905014
フォーマット
出版社
発行年月
2016年08月
日本
追加情報
:
285p;20

内容詳細

ダウン症だった兄との思い出。ヒトラー・ユーゲントの来日。老核物理学者の見果てぬ夢…。この国の未来を照射する物語。絶筆長編小説。

【著者紹介】
津島佑子 : 1947年、東京都生まれ。白百合女子大学卒。78年「寵児」で第17回女流文学賞、83年「黙市」で第10回川端康成文学賞、87年『夜の光に追われて』で第38回読売文学賞、98年『火の山―山猿記』で第34回谷崎潤一郎賞、第51回野間文芸賞、2005年『ナラ・レポート』で芸術選奨文部科学大臣賞、第15回紫式部文学賞、12年『黄金の夢の歌』で第53回毎日芸術賞を受賞。2016年2月18日、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Willie the Wildcat さん

    潜在意識。自覚もなく記憶にも残らずも、心底に潜む。問題は、受け取り方が発信側・受信側で異なる場合。特に、精神状態により不安、恐れなどが自他不信にも繋がる。戦時下の日米独に始まり、災害や病を通して垣間見る心底の暗部。但し、これも人間の真理の1つと受け止める必要もある。私自身、本著記載のUSでの差別は体験。正直いちいち気にしていたら、多国籍国家では生きられなかった。翻って日本も同様。(批判を恐れず言えば)読後、追求し続けると自分を追い詰めるような気がした。悲しき現実、でも理想では生きられないのではなかろうか。

  • 千穂 さん

    津島佑子さんの遺作。病床にて執念で書き続けたとのこと。主人公絵美子の兄は障がいを持つ。従兄弟から発せられたフテキカクシャと言う言葉に蟠りを持ち続ける。ユダヤ人虐殺といってもアンネの日記くらいしか思い起こせない自分はつくづく不勉強だと思った。

  • 翔亀 さん

    死後発見され、息を引き取る直前まで筆を入れていたという遺作にして、これは完成作。1998年に甲府の母方の家族の戦中戦後史を描いた「火の山」という大作があるが、それに言い残したことを加えた別ヴァージョンといってよさそうだ。「火の山」にも出てきた戦中のヒットラーユーゲントの訪日。それを見に行った幼い兄妹の隠された体験がこの物語の核にある。同様の幼少時の隠された体験というモチーフは「ヤマネコドーム」(2013)にもあったが、それよりも強烈だ。なぜなら、もう一つ、障害者差別が導入されるからだ。↓

  • こばまり さん

    交錯する多数のおじやおば。しかし誰一人として縋って甘えられるような存在ではないのだ。ざらりとした手触りを残す、薄気味悪い小説だ。差別と優生思想をテーマにこれが作家の絶筆と知り、その意図を推し量りつつ読んだ。推し量り過ぎてくたびれた。

  • yumiha さん

    津島佑子の遺作である。心してじっくり読ませていただいた。「Unfit」訳すなら「不適格者」が、ダウン症の兄とヒトラー・ユーゲントを結びつける。ダウン症の兄との日々を絵美子(津島佑子の分身?)は何度も思い返す。甲府駅にやってきたヒトラー・ユーゲント一行に心惹かれたがゆえに呪縛され続けた伯父と叔母。そこから浮かび上がる「差別」は多面的で入り組んでいる。だが、「差別」はたやすく「狩られる者」を見つけ出す。そして、それが人間さらには生き物の生存本能につながっているのだと思う。人間の醜さ愚かしさの由縁を問い直す。

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