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日本終戦史1944-1945 和平工作から昭和天皇の「聖断」まで 中公新書

波多野澄雄

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121028679
ISBN 10 : 4121028678
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

大陸での日中戦争、真珠湾攻撃に始まる日米戦争、東南アジアでの日英戦争、原爆投下、敗戦前後の日ソ戦争。米英中ソとの複合戦争はいかに推移し、度重なる和平工作にもかかわらず、なぜ早期に終戦できなかったか。反対に本土決戦を目前に、なぜ「聖断」で終戦が可能となったか。新史料をふまえ、昭和天皇・近衛文麿・木戸幸一・鈴木貫太郎らの足跡を辿り、日本が対米和平を優先して大戦争を終結させた軌跡を巨細に描く。

【著者紹介】
波多野澄雄 : 1947年岐阜県生まれ。72年慶應義塾大学法学部卒業。79年同大学院法学研究科博士課程修了、博士(法学)。防衛研修所戦史部勤務を経て、89年筑波大学社会科学系助教授。同教授、同人文社会科学研究科長、同副学長。現在、外務省「日本外交文書」編纂委員長、国立公文書館アジア歴史資料センター長。専攻・日本外交史。著書『幕僚たちの真珠湾』朝日選書、1991年/吉川弘文館、2013年。第21回吉田茂賞受賞。『太平洋戦争とアジア外交』東京大学出版会、1996年。第26回吉田茂賞受賞、など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • breguet4194q

    1944、45年の2年間に特化した終戦までの専門書。かなり詳細に書かれてます。15日が終戦記念日ですが、その以降の日ソ、日中との戦いも記載されてます。また最後に終戦のタイミングの考察がされてます。国内外問わず、置かれた立場によって全く考え方が違います。非常に勉強になりました。

  • skunk_c

    本書の中に書かれている仮説「もしポツダム宣言受諾が1週間早かったら/遅かったら」を考えると色々思うことが出てくる。早ければ死者数はそれだけで10万以上は少なかっただろうし、遅かったら・・・。この歴史のIFを考えるのに本書はコンパクトながらかなり詳細であり、特に天皇、近衛、木戸、東郷、阿南、そしてそれらを調整して「聖断」に持ち込んだ鈴木貫太郎の動きがよく分かる。『誰が日本を降伏させたか』と併読するとさらに理解が深まる。ちなみに8/15夕方の鈴木貫太郎談話では、原爆が宣言受諾の主なきっかけと説明したそうだ。

  • さとうしん

    日本の終戦は同時に展開されていた日米・日英・日中戦争のうち、交渉の相手を米国に絞ったことで成ったとする。原爆の投下については、米国側が日本側の狂信的な抵抗を理由のひとつに挙げて正当化しているのは沖縄戦に際する認識と共通し、こちらとしてもこの点だけは頷かざるを得ない所である。また日本側も原爆の投下はソ連参戦とともに国内向けの格好の口実となったとのことである。しかし5月中旬の時点でも和平の仲介ルートにソ連以外にスウェーデンやバチカンなども候補に挙がっていたとのことで、その腰の据わらなさに少々驚かされる。

  • どら猫さとっち

    終戦から1年前から、第二次世界大戦はどのようにして終わりに至ったかを追った歴史ドキュメンタリー。改めて太平洋戦争、東南アジアでの日英戦争、原爆投下、そして昭和天皇の英断。米中英ソ連の複合戦争のなかで、さまざまな問題が積み重なって、それでも幾多の和平や収拾策が出たという。それでも、戦争は続いた。苦しみ抜いた男たちのドラマといえば聞こえがいいが、戦時下にいた人たちからしてみれば、かなり身勝手に感じてしまう。

  • ラウリスタ〜

    大変勉強になった必読書。なぜ負けるとわかっている戦争をやめられなかったのかという素朴な問いが、なぜ徹底抗戦を呼びかける陸軍(中国大陸ではほぼ無傷、和平派が主流になるならクーデタで天皇を「保護」し戒厳下で戦闘継続の心づもり)がありながら、本土決戦の前に聖断によって終戦できたのかという問いに変わっていく。米英中ソとの戦争を、実質的にアメリカに対する降伏とできた不幸中の幸い(日中戦争は泥沼化し、収拾不可能)。原爆、ソ連参戦は、本土決戦前に降伏する「口実、天佑」とも捉えられた。戦後を見据えた上で、米の善意を信じた

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