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日本の歴史問題 改題新版 「帝国」の清算から靖国、慰安婦問題まで 中公新書

波多野澄雄

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121027337
ISBN 10 : 4121027337
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

靖国神社、歴史教科書、慰安婦、領土、そして「犠牲者」個人への補償。戦後七五年を超えてなお残る歴史問題。なぜ「過去」をめぐる認識は衝突し、アジア太平洋戦争の「清算」は終わらないのか。本書では、帝国の解体から東京裁判、靖国論争が始まる一九八〇年代、慰安婦や領土をめぐり周辺諸国との軋轢が増す二〇一〇年代以降の歴史問題の全容を丹念に描出。名著『国家と歴史』を改題のうえ全面改稿し、歴史和解の道筋を示す。

目次 : 「長い戦後」の始まり/ 東京裁判と戦争責任/ 戦争賠償と経済協力/ 帝国の解体と「過去の清算」/ 靖国神社という難題/ 戦争犠牲者とは誰か/ 中曽根政権と歴史問題/ 教科書と歴史認識/ 不戦決議と村山談話/ 慰安婦問題の浮上/ 小泉政権と靖国問題/ 安倍政権と歴史問題/ 「歴史和解」を求めて/ おわりに―「敗者」の言い分

【著者紹介】
波多野澄雄 : 1947年岐阜県生まれ。72年慶應義塾大学法学部政治学科卒業。79年同大学大学院法学研究科博士課程修了、博士(法学)。筑波大学社会科学系助教授を経て、同教授。2009年より外務省「日本外交文書」編纂委員長、12年より筑波大学名誉教授。14年より国立公文書館アジア歴史資料センター長。専攻、日本政治外交史。著書『幕僚たちの真珠湾』(朝日選書、1991年/吉川弘文館、2013年)第21回吉田茂賞受賞。『太平洋戦争とアジア外交』(東京大学出版会、1996年)第26回吉田茂賞受賞ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • skunk_c

    戦後の日本の「歴史問題」について、その変化と要因を丹念にたどりながら、現在の「歴史問題」の困難な状況に対し、少しでも軽善の方向性を示そうとしている。著者は保守系の立ち位置と感じるが、議論はフェアで、参考になることが多かった。連立政権がその時点の歴史問題を解決に近づけるように気のすることが多いという指摘は納得。しかし「歴史問題」自体は、外交(特に日中韓)と内政(特に日韓は選挙)が複雑に絡み合っていることも読み取れる。また、当時は曖昧にしかできなかった問題(例えば靖国神社)が、後で大きくなっていく面もあった。

  • ふみあき

    村山政権時設立のいわゆる「アジア女性基金」のほうが、ドイツの「記憶・責任・未来」財団よりも、後者が被害者一件当たりの補償額が少額だった点、また補償を受け取って以後は提訴が禁じられていた点を考えると、よほど良心的だったように思える。たとえ思わしい結果を残せなかったとしても……。そして第一次安倍政権時に「ワシントン・ポスト」紙に掲載された意見広告「THE FACTS」が、その動機とは真逆に、むしろ従軍慰安婦問題を西側先進国に広めてしまい、結果、保守派の考える国益を損なっていたという事実は教訓的とすべきか。

  • ぴー

     東京裁判〜安倍政権までの主な歴史問題が分かりやすく丁寧に書かれていた。個人的には、靖国に関する4章が難解と感じたが、昭和〜平成初期については、とても理解しやすかった。歴史問題を政治化させてはならないと言う筆者の思いが印象に残ったが、本当の意味で解決する日は来るのか?そもそも解決とは?など考えさせる一冊だったと感じた。参考文献も豊富に使用されており、次回は関連する本も読みたいと思いました。

  • どら猫さとっち

    戦後から現代まで、この国の歴史問題はどのようにして向き合ってきたか。戦争責任、歴史教科書、慰安婦、領土…。さまざまな問題を抱えて、戦後は大きな時間を重ねた。しかし現在、歴史問題に大きな波紋が広がっている。本書は「国家と歴史」という題で刊行されたものを、全面改稿し、新たに世に送った。歴史問題について、よく向き合わないといけないことは、むしろ現在の政府がしてきたことが証明している。 

  • 市井吉平

    副題「「帝国」の精算から靖国、慰安婦問題まで」の通り、日本の歴史問題について、戦後どのような経緯をたどってそれらが起こってきたか叙述されている。読後のイメージは「日本の歴史問題」を考える際の基本書。現在に禍根を残す遠因は講和体制そのものにあったこと、当事国同士でも色々な積み上げがありながらそれが壊されるムーブメントが起こるなどしてきたこと。解決に至るための共通の思考は成り立つのか分からないけど、少なくとも本書に書かれていることは相手と歴史問題でやり取りする際の前提として持っておかなければならないだろう。

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