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プレ-トテクトニクスの拒絶と受容 戦後日本の地球科学史

泊次郎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784130603072
ISBN 10 : 4130603078
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2008
Japan

Content Description

1960年代後半に登場した、プレートテクトニクスというパラダイムの受容に、日本の地質学界は欧米に比して10年以上の遅れをとった。なぜこのような事態が生じたのか。その理由を明らかにする。

【著者紹介】
泊次郎 : 1944年京都府に生まれる。1963年京都府立東舞鶴高等学校卒業。1967年東京大学理学部物理学科地球物理コース卒業、朝日新聞社入社。科学朝日副編集長、大阪本社科学部長、編集委員などを歴任。2002年東京大学大学院総合文化研究科科学史・科学哲学講座博士課程入学。2003年朝日新聞社退社。2007年上記課程修了、博士(学術)。現在、東京大学地震研究所研究生(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • yooou

    ☆☆☆☆★ 地団研の存在が日本におけるPTの受容に10年以上の停滞をもたらしたのかどうか。これは場外に持ち越される香ばしい事態となっている模様だけれども、遅れたこと事態は紛れもない事実だと思われます。問題はこの遅れが齎した弊害。PTの活動を無視したことで何が損なわれたのか。そこが知りたかった。僕は原発の立地とかが気になるわけですけども。

  • キスイ

    プレートテクトニクスの話ではなくプレートテクトニクスの研究史のはなし。戦後からのはなしなので歴史というには新しく、なかなかに生々しい。どことなく政治のにおいがしたり、いろんなしがらみが見えたり。読み物として意外と面白かったです。

  • メルセ・ひすい

    10. 青41 学術書 PTの歴史 論文と学説の歴史。1960年代後半に登場したプレートテクトニクスは、欧米では70年代初めに地球科学の支配的なパラダイムとなるが、日本の地質学界ではその受容に10年以上の遅れが見られた。なぜこの様な事態になったか。その解明を行う。

  • 時雨

    地表を覆うプレートの運動によって地震・火山等の地質現象を説明するプレートテクトニクス(PT)。1960年代後半に出現し、70年代には地球科学の支配的パラダイムとして欧米を中心に定着した。しかし日本では地質学界からの批判が根強く、80年代後半の受容に至るまで10年以上の遅れが生じたという。東大理学部で地球物理を専攻し、朝日新聞勤務時代に夕刊や雑誌で組んだPT特集が地学関係者から抗議を受けた経験のある筆者が、PTへの反応を軸とした戦後の学説史を概説する。門外漢が一読するには不向きだが、興味深い内容だった。

  • でこれ

    斉一主義に関しての観点と、唯物論弁証法についての観点の違いから、プレートテクトニクスへの考えからが違っていたというお話。これは科学哲学そのものだな。 プレートテクトニクスで教育を受けてきた身としては地向斜造山論はナンセンスに思えるが、きっと今後同じようなことは起こりうる、そのときに古い説にアドホックを重ねるような真似はすまいと思った。

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