基本情報
内容詳細
植民地台湾と帝国日本。「戦後日本人男性」という立場から台湾を眺めている「私」―「人類学者」として「台湾研究」をしている「私」。台湾映画を通し自己分析する試み。
目次 : 1 ポストインペリアルという視座(「帝国の末裔」であるということ/ 日本におけるポストコロニアリズム受容への疑問 ほか)/ 2 『海角七号』を観る(七通のラブレター/ インペリアルな視線 ほか)/ 3 『セデック・バレ』を観る(遠くて異なる世界―インペリアルな視線の弱さ/ 日本的、あまりに日本的な!―強まるインペリアルな視線 ほか)/ 4 『KANO』を観る(「台湾は日本の統治下にあった」という語り/ 帝国の祭典または束の間のパックス・ジャポニカ ほか)/ 5 魏徳聖三部作が「この私」に「見せてくれた」もの(視線にまつわる感情の重み/ 多義的な日本、多元的な台湾、そして中国の影 ほか)
【著者紹介】
沼崎一郎 : 1982年東北大学文学部卒業。1992年ミシガン州立大学大学院人類学科博士課程にてPh.D.取得。1991年東北大学文学部講師、同助教授を経て、2004年より東北大学大学院文学研究科教授。専門は文化人類学、台湾研究、人権論、ジェンダー論(特に男性性研究)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
(「BOOK」データベースより)
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