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家族の歌 河野裕子の死を見つめた344日

河野裕子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784819111225
ISBN 10 : 4819111221
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

家族って何だろう…。ガンにたおれた、妻であり、母である河野裕子と家族が詠んだ歌とエッセイ63編を収録。息を引き取るまで、互いに心の手をのべ、絆を確認し合った、歌人一家、感涙のドキュメント。

【著者紹介】
河野裕子 : 昭和21年熊本県生まれ。京都女子大学卒業。在学中に第15回角川短歌賞受賞。47年、永田和宏と結婚。52年「ひるがほ」で現代歌人協会賞、56年「桜森」で現代女流短歌賞、平成14年「歩く」で若山牧水賞および紫式部文学賞、21年「母系」で斎藤茂吉短歌文学賞および迢空賞、22年「葦舟」で小野市詩歌文学賞他多数。「コスモス」短歌会を経て、「塔」短歌会に入会、選者となる。平成20年から宮中歌会始詠進歌選者。22年8月12日、乳ガンのため死去、64歳

永田和宏 : 昭和22年滋賀県生まれ。京都大学卒業。平成9年「華氏」で寺山修司短歌賞、11年「饗庭」で若山牧水賞および読売文学賞、16年「風位」で芸術選奨文部科学大臣賞および迢空賞、20年「後の日々」で斎藤茂吉短歌文学賞、21年、紫綬褒章、22年「日和」で山本健吉文学賞他多数。「塔」短歌会主宰。15年から宮中歌会始詠進歌選者。京都大学名誉教授。現在は京都産業大学総合生命科学部長。理学博士。専門は細胞生物学

永田淳 : 昭和48年滋賀県生まれ。和宏・裕子夫妻の長男。同志社大学卒業。少年のころから短歌に親しみ、「塔」短歌会に入会。大学卒業後、釣り雑誌の記者となるが退社。出版社を立ち上げる。平成21年、第一歌集「1/125秒」で現代歌人集会賞を受賞。現在「青磁社」代表

永田紅 : 昭和50年滋賀県生まれ。和宏・裕子夫妻の長女。京都大学大学院博士課程修了、農学博士。12歳の春休み、兄と一緒に「塔」短歌会に入会。平成9年、第8回歌壇賞を受賞。13年第一歌集「日輪」で現代歌人協会賞受賞

植田裕子 : 昭和49年京都府生まれ。同志社大学卒業。同級生だった永田淳と結婚、現在4児の母。義母の河野裕子に触発されて短歌の世界に。「塔」短歌会入会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ネギっ子gen

    【「もっとながい時間があると思いいきいつだって母は生きていたのだから」(長女・永田紅)】乳癌を再発した妻・河野裕子の発案で始めた、永田和宏と子どもらとのリレーエッセーと短歌63首。平成23年刊。<普段は面と向かって言うことはとてもできない心の中の思いも、歌なら衒うことなく言えてしまうのはありがたいことだ。特に、口に出して直接に言うのが辛いような心配ごと、恥ずかしくて言えないような感謝の思い、そんな諸々が歌を通じてさりげなく家族に伝わっているのは、互いのあいだの風通しの良さにもつながっているだろうか>と。⇒

  • 銀河

    河野裕子さんの短歌、大好きです。この本にも家族への深い愛情がたくさん詰まっていてとってもよかったです。娘の紅さんの「いろいろなときにあなたを思うだろう庭には秋の花が来ている」に母を喪った娘の気持ちをひしひし感じます。最後の歌となった「手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が」翌日の「われは忘れず」涙がでました。夫である永田氏の「君に届きし最後の声となりしことこののち長くわれを救はむ」こんな素晴らしい家族を得られた喜びと、愛しい彼らを残していく悲しみ、歌となって遺されていました。

  • 松本直哉

    家族っていいなと思い込みたい人、核家族が風通しが悪くて虐待の温床になりうることから目を逸らしたい人が企画した本なのか、そういう幻想を持たない私には、読んでいて気恥ずかしく、見知らぬ人の家にずかずか上がりこんでしまったような居心地の悪さを感じながらの読書でした。作品そのものを味わいたくても、その背景にある人物像や人間関係が鑑賞の邪魔になって。作者がどんな人か知らずに読む方が楽しめるのにな。私も歌を詠みますが、家族を詠む時は人格権の侵害にならないように気を遣う。娘の結婚話を娘に無断でリークしたりはしない

  • 勝浩1958

    どうしてもこの歌を詠むと涙が溢れそうになります。「手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が」河野裕子女史の最後の歌です。もっと長生きをして素敵な歌を作っていただきたかったですね。その役目を家族の皆が担っていくのですね。とても素敵な家族ですから。

  • フィリップ・まろ

    いい本に巡り会えた。歌人・河野裕子の辞世の言葉が如何にもこの人らしくてそれはもうあっぱれと言うほかはない。ご家族によるリレーエッセイもまっすぐにこちらの胸に飛び込んでくる。家族関係の熾き火のような温もりにそっと手をかざしたくなるような本である。僕も読書メーターのコミュ二ティで「カンタン」という短歌会を主宰しているが、短歌の可能性をこの『家族の歌』に見た思いがした。さっそく「カンタン」の仲間たちにおすすめしようと思う。

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