河野義行 / 磯貝陽悟 / 下村健一 / 森達也 / 林直哉

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報道は何を学んだのか 松本サリン事件以後のメディアと世論 岩波ブックレット

河野義行 / 磯貝陽悟 / 下村健一 / 森達也 / 林直哉

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000093361
ISBN 10 : 4000093363
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2004
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Product Description

1994年6月27日に起きた松本サリン事件は,警察の捜査と事件取材・報道のあり方について,送り手のみならず受け手にも広く問うこととなった.事件当時と現在を比較しながら,メディアは河野氏犯人視報道という「負の遺産」から何を学んだか,世論形成の構造はどう変わってきたのかを,現場の視点から検証する.

Content Description

目次 : 1 松本サリン事件報道を検証する(事件発生―一九九四年六月二七日からの一週間/ 未解明の「5W1H」―杜撰な捜査に依存した報道)/ 2 事件から一〇年、報道の何が変わったのか(「取材者」/ 「モザイク」と「訂正」―幻想としての客観性・中立性/ 「もう一つの視点」)/ 3 共犯するメディアと世論―「思考停止」のスパイラル(懲罰化する報道/ 思考停止)/ 4 提言 報道をこれからどうするか―座談会を終えて(河野義行/ 磯貝陽悟/ 下村健一/ 森達也/ 林直哉)

【著者紹介】
河野義行 : 1950年生まれ。松本サリン事件第一通報者、被害者。現在は長野県公安委員

磯貝陽悟 : 1946年生まれ。『週刊現代』の取材記者を経て、事件当時はテレビ朝日『ザ・ニュースキャスター』スタッフ。現在はテレビ朝日『報道ステーション』スタッフ

下村健一 : 1960年生まれ。事件当時はTBS『スペースJ』キャスター。TBSを退社後、市民メディア・アドバイザー

森達也 : 1956年生まれ。映画監督、ドキュメンタリー作家。オウム真理教(当時)と日本社会をテーマとした映画『A』、続編『A2』の他、ノンフィクションの著作も多い

林直哉 : 1957年生まれ。事件当時は長野県松本美須々ヶ丘高校に勤務。現在、長野県梓川高校教諭、メディア・リテラシー教育実践者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • テツ

    まだ幼かったけれど松本サリン事件についての当時の報道は記憶にしっかりと残っている。何の罪もなく一被害者でしかなかった河野義行氏を長野県警が推定有罪的な態度で取り調べ、マスコミ各社も河野氏が犯人だという暗黙の了解の下で報道を繰り広げていた。その後の事件によりこれもオウムの仕業だと判断できたのでギリギリのところで助かったけれど、冤罪事件となっても全く不思議ではなかったよな。思考停止と熱狂が合わさった恐ろしさ。これは二度と繰り返してはいけない。マスコミも国家権力も平気で間違うのだから安易に乗せられてはならない。

  • 1.3manen

    河野さんは自白強要、メディアの犯人扱いした報道に対しても、やっていないものはやっていない、という無実を証明するのに闘った。他の冤罪事件でもこの教訓を活かさないと過ちを繰り返すことになる。河野さんはイラク戦争で拉致された邦人の件でも、自己責任論でメディアが小泉劇場の一端を示したことを指摘されている(39頁)。「真のスクープとは何なのかを問い、『速報』という呪縛からはやく脱却し、テーマを捉えて社会の問題を粘り強く取材し、市民に問題の本質を問い、改善させる」(52頁)。この河野さんの思いを取材に活かしてほしい。

  • ゆりーた

    難しかったけど、新鮮な提言などがあり、面白かった。

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