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カブトムシと進化論 博物学の復権

河野和男

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784783502319
ISBN 10 : 4783502315
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2004
Japan

Content Description

膨大な甲虫コレクションを駆使して迫る―ダーウィン進化論に異議あり。

目次 : カブトムシとダーウィン/ リンネまでの静的自然観/ 流転のラマルク理論/ 至高の銀メダリスト:ウォレス/ 進化論は進化しないのか?―ネオダーウィニズムと「バベルの図書館」/ 主体性の進化論:今西錦司/ 分子進化の中立説:木村資生/ 進化と進歩、偶然と必然―人間の測り間違い/ ゆっくリズム対断続平衡―グールドの異議申し立て/ 大進化と小進化―前途有望な怪物、ゴールドシュミットの挑戦〔ほか〕

【著者紹介】
河野和男 : 1941年大阪生まれ、北海道大学大学院農学研究科博士課程修了。国際稲研究所(IRRI)研究生、米国ノースカロライナ州立大学客員助教授、ペルー国稲作計画育種専門家を経て、1973年国際熱帯農業研究センター(CIAT;コロンビア)キャッサバ育種室長として着任。熱帯の大作物キャッサバの育種を開始し、変異の大きな巨大な育種材料集団をつくり上げ、1983年タイに移り、CIATのアジアキャッサバプログラムを設立し、アジア各国で50以上の新品種が採用され、その栽培面積は130万ヘクタール以上に及ぶ。1998年に帰国し、神戸大学農学部教授を経て2004年定年退官。カブトムシなど甲虫類の世界的なコレクターとしても知られる。作物育種学、生物進化学専攻。この間、キャッサバ育種研究体制の確立と新品種の開発と普及に対し、ベトナム国農業功労メダル、タイ国最高位三級勲章、中国友誼奨、日本・外務大臣表彰、日本農学賞、読売農学賞ほか多数の内外の賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 俊介

    タイトルからしてカブトムシのマニアックな蘊蓄本なのかな?と思いきや、そういう話だけでなく、進化論についての話し、それも鋭い洞察に満ち溢れた話題ばかりで、面白かった。著者は進化論の専門家ではないが、長年甲虫マニアとして自然を観察してきて、ダーウィン進化論の主流派とは異なる考え方を持つようになったらしい。私自身はこれまで「主流派」の立場の解説本ばかり読んできたが、そういう本だけ読んでたら見えてこない視点を得た気分。「生物種」って何?種を超える進化って自然選択だけで説明できなくないか?あ、確かにそう言われると…

  • 月をみるもの

    甲虫の収集とキャッサバの育種という、2つの異なる「進化の現場」を見続けてきた著者。彼が次のように述べる時、圧倒的な説得力を感じるのは自分だけではあるまい。 "ネオダーウィニズムは誤りではないが、その適用範囲はせいぜい種内変異のレベルに限られ、それより上位の進化現象(いわゆる大進化)には適用できないと考えられる"

  • しんさん

    進化論と分類学の深遠なる世界!  「進化には階層性があり、種を基本とした分類学は進化の単位であり、分類郡は系統発生制約により規定され、進化は大枠が先に決まり順次中枠・小枠が決まっていく」

  • yyrn

    一介の技術者が進化・分類学の諸説を系統立てて分かり易く解説。中途半端な知識しか持ち合わせていなかった私にも進化論を巡る歴史上の変遷が大変良く判り、読み応えもあった。昆虫が好きで手にしたが、思わぬ収穫が得られた本。

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