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紫式部と王朝文化のモノを読み解く 唐物と源氏物語 角川ソフィア文庫

河添房江

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784044007928
ISBN 10 : 4044007926
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2023
Japan

Content Description

紫式部の生きた平安時代。今から約1000年前の王朝生活において、沈香、瑠璃壺、青磁、唐綾、毛皮などの舶来品は、高価で入手しにくく、貴族たちの富と権威の象徴であった。『源氏物語』や『枕草子』をはじめ、『竹取物語』『うつほ物語』『栄花物語』ほか王朝文学作品にも唐物は多く描かれている。舶来の「モノ」をキーワードに王朝文化の世界を読み解き、物語の登場人物の関係や、平安時代を生きた人々のこころを浮き彫りにする。

目次 : 第1章 紫式部の人生と唐物/ 第2章 王朝のフレグランス/ 第3章 『源氏物語』のフレグランス/ 第4章 王朝の交易ルート/ 第5章 紫式部の情報源/ 第6章 道長の海外ネットワークと唐物/ 第7章 王朝のガラス/ 第8章 王朝のブランド陶器/ 第9章 王朝の毛皮ブーム/ 第10章 渤海国と桐壺巻の「高麗人」/ 第11章 紫式部の越前下向と対外意識/ 第12章 舶来ブランドの男性コスチューム/ 第13章 舶来ブランドの女性コスチューム/ 第14章 王朝のインテリア/ 第15章 王朝の紙の使いみち/ 第16章 舶来ペットの功罪

【著者紹介】
河添房江 : 1953年生まれ。東京学芸大学名誉教授。東京大学文学部卒。同大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)。専門は源氏物語をはじめ平安文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • mahiro

    源氏物語に出てくる『唐物』から作品とその時代を読み解く 源氏物語には多くのハイブランド舶来品である唐物が登場する唐綾の装束、薫物、調度品、末摘花の毛皮の衣など、物語の中でどのような意味を持つのか、又当時の太宰府交易などの時代背景をわかりや すく語る。  物語の唐物は登場人物の権勢や豪華さセンスの良さを表したり後の運命を暗示したり、又時代遅れの唐 物は物笑いの種だったり作品を理解する上での重要 なアイテムで当時の読者はすぐわかったのだろうな、裳着の調度が入内の調度になるから特に親の権勢の象徴に唐物尽くしとか

  • ゆずきゃらめる*平安時代とお花♪

    唐物と平安時代という感じ。唐物という異国渡りののモノと物語が通じているかをなぞっていく。「竹取物語」「うつほ物語」「源氏物語」など如何に煌びやかな場面があったのかがわかる。香料や貂皮など初めてきくモノもあった。

  • 佐月

    『源氏物語』の作中に登場する様々なアイテムが当時どのような意味を持っていたのかを掘り下げ、時代背景と作品への理解を深めるのに役立つ本。非常に丁寧な説明が成されている為、日本古典文学を読み慣れていない人や『源氏物語』を通読していない人でも楽しんで読めると思う。個人的に織物の話と紙の話は非常に面白く、興味深い内容だった。内容はしっかり掘り下げてあるが、文章は平易で読みやすい。大河ドラマから『源氏物語』や紫式部に興味を持った方にもおすすめしたい。

  • 芙蓉葵

    とにかく読みやすい本だった。主題はぶれず、各章のテーマに沿った内容を20ページ程度にまとめてあるので、一つ一つ確かめながら読むことができる。また大学の講義のように時代背景を扱った後に個々の物品にフォーカスを当てる流れがとても丁寧で楽しんで読むことができた。タイトルに王朝文化とあるように源氏物語以外の王朝文学、栄花物語や更級日記などにも触れそれらと源氏物語の描写を対比して確認しており、時代に通底する要素を知ることができる。紫式部の人生経験が源氏物語に色濃く現れていることを再確認させてくれる本だと感じた。

  • ふむ

    源氏物語やその他平安文学に出てくる唐物や、朝廷の唐物について。「光る君へ」に合わせて何か読みたかったが期待以上で、中関白家、清少納言、為時と越前国、宣孝の御嶽詣などにまで言及されていて、しかも読みやすい。多くページが割かれていた「薫物」は、写真や現物を見ても香りまでは想像するしかなく、興味を惹かれた。香料全てが舶来品のため大変な贅沢品だったらしく、雅な世界だなと。

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