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進化論の最前線 インターナショナル新書

池田清彦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784797680027
ISBN 10 : 4797680024
Format
Books
Release Date
January/2017
Japan

Content Description

誰も言わなかった「進化論の大問題」!
ファーブルのダーウィン進化論批判から、iPS細胞・ゲノム編集など最先端研究までを論じる。
養老孟司氏(東京大学名誉教授)推薦!
「進化をわかった気でいる人たちにぜひお勧め」

現代進化論の主流派であるネオダーウィニストたちは19世紀のファーブルの批判を、いまだ論破できていない。果たして我々は本当に進化について理解しているのか。進化論と生物学の最先端を解説する。

進化については、主流であるネオダーウィニズムでは解決できていない疑問が、いまだ数多く残されています。それに代わる理論も、まだまだいろいろな説が入り乱れているというのが現状です。本書では、そういった進化について「わかっていること」と「まだわかっていないこと」を明らかにしながら、19世紀を生きたファーブルのダーウィン進化論批判から、iPS細胞やゲノム編集といった最先端の生物研究、生物の体はどのように形成されるのか、人間が大きな脳を獲得した遺伝的要因、そして人類の未来までを、皆さんと共に考えていきたいと思います。(「まえがき」より)

(目次より)
第1章:ダーウィンとファーブル
ファーブルの進化論批判/アラメジガバチの狩り/ファーブルとダーウィンの交流……

第2章:進化論の歴史
ダーウィンとウォレスの共通点/『種の起源』は、どのような本か/自然選択説の大前提……

第3章:STAP細胞は何が問題だったのか
iPS細胞は何がすごいのか/ES細胞はそれほど驚くべき技術ではない/STAP細胞はまったくの荒唐無稽な話ではない……

第4章:ゲノム編集とは何か
医学に革命を起こす「ゲノム編集」/画期的な遺伝子改変技術「CRISPR/Cas9」/ゲノム編集の問題点……

第5章:生物のボディプラン
哺乳類は爬虫類から生まれた/哺乳類はシステムの枠内で様々な変更を行ってきた/人類がさらに進化する可能性……

第6章:DNAを失うことでヒトの脳は大きくなった
人類の脳が大きくなった原因/遺伝子の発現を調節するマイクロRNA/人類が言葉を獲得したのはいつか……

第7章:人類の進化
ネアンデルタール人と現生人類は交配していた?/言語の遺伝子と言われる「FOXP2遺伝子」/人類はほとんどクローンに近い……

著者略歴
池田清彦(いけだ・きよひこ)
生物学者、評論家。1947年、東京都生まれ。東京教育大学理学部卒業。東京都立大学大学院生物学専攻博士課程修了。山梨大学教育人間科学部教授を経て、早稲田大学国際教養学部教授。構造主義を生物学に当てはめた「構造主義生物学」を提唱。その視点を用いた科学論、社会評論なども行っている。『38億年 生物進化の旅』『「進化論」を書き換える』(共に新潮文庫)など著書多数。

【著者紹介】
池田清彦 : 生物学者、評論家。1947年、東京都生まれ。東京教育大学理学部卒業。東京都立大学大学院生物学専攻博士課程修了。山梨大学教育人間科学部教授を経て、早稲田大学国際教養学部教授。構造主義を生物学に当てはめた「構造主義生物学」を提唱。その視点を用いた科学論、社会評論なども行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • テツ

    進化について。理系学問とか教科書を開いただけで目眩がするほど苦手だったけれどこの手の本は好き。ホモサピエンスの間には過度な欲望は破滅を招くからほどほどにしておけ的な思想があるけれど、生物の進化においてはほどほどの進化などという生温いことをしていたら種が丸ごと滅びてしまう。遺伝子を遥か未来まで受け継がせるために常に最速で最適解を求め続ける。ときには進化の過程に問題があり絶滅することがあってもそうした執念は決して尽きない。個人として何のために存在しているか解らなくても遺伝子は僕らを存在させ続けようとしている。

  • Tomomi Yazaki

    池田先生だから分かりやすい内容かなあと思っていたら、なんだか大学の講義のような進み方で汗汗。興味があるから何とかついて行ってる感じでした。しかも読めば読むほど疑問が生じて、同じ個所を何度も読み返すもんだから、完読までにかなりの時間を要しました。あー、薄い本で良かった。あ、ひとつだけ反論がありました。先生は、哺乳類は爬虫類から進化したとしていますが、アンモニアの処理方法が両生類と哺乳類が一緒で爬虫類と鳥類とは異なることから、哺乳類は両生類からダイレクトに進化したと思われます。偉そうに、すいません。

  • 月をみるもの

    "環境が先か、形態の変化が先か  ネオダーウィニストたちは、まず環境が変化し、その後突然変異と自然選択で生物の形態が変わり、新しい環境にうまく適応できたものが現在まで生息しているのだと考えてきました。しかし私は逆に、「生物の形態が先に変化し、その後その形態に適した新たな環境へ移動していった」と考えています。私はこれを能動的適応と呼んでいます"

  • natzrex

    帯の通り、何となく知っている気がする進化論をきちんと学んでみようと手に取った。ネオダーウィニズムどころか最新学説を持ってしても、ファーブルが呈した「本能行動」に対するシンプルな疑問に未だ答えられないというのが印象的だった。「遺伝子がどう発現・抑制されるか」で形質は変わるというのも面白い。また、嘗てのSTAP問題についても論文の内容から何が問題だったのかが解説されており、非常に分かりやすい。いつかファーブルの疑問も解明される日が来るのだろうか?疑問が尽きない。

  • takka@ゲーム×読書×映画×音楽

    この本は文系の私にとっては少し理解しにくい部分もあったが、かなり興味深く勉強になった本だ。はっきりと理解はまだ出来ていないため、再読する必要がある。 他の方も指摘されているとおり、ダーウィンとメンデルの対立の話、そこからネオダーウィニズムにつながる話は特に印象に残った。

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