賜物 池澤夏樹=個人編集 世界文学全集2

池澤夏樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309709628
ISBN 10 : 4309709621
フォーマット
出版社
発行年月
2010年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20

内容詳細

ベルリンに亡命した青年が、世界的な蝶の研究者である偉大な父への追憶を抱きつつ作家として自立するまでを描く。言葉の魔術師ナボコフが、ロシア語作家としての実力を遺憾なく発揮した傑作。原典からの初の邦訳。〈受賞情報〉毎日出版文化賞企画部門(第64回)

【著者紹介】
ウラジーミル・ナボコフ : 1899‐1977。サンクト・ペテルブルクの貴族の生まれ。ロシア革命後、1919年に一家で西側に亡命し、ケンブリッジ大学に学ぶ。その後、ベルリンで本格的な作家活動を開始し、長篇『ディフェンス』(30)などを発表するが、ナチス・ドイツから逃れるため1940年アメリカに移住。その後は、執筆言語を英語に切り替え、精緻な仕掛けに満ちた小説を書くバイリンガルの亡命作家として知られるようになる。多くの長篇や、短篇・評論・翻訳などを幅広く手がけ、20世紀を代表する作家として高い評価を得ている

沼野充義 : 1954年東京生まれ。東京大学卒、ハーバード大学スラヴ語学文学科に学ぶ。現在、東京大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 優希 さん

    幻想のような世界を漂っているようでした。亡命ロシア作家・ヒョードルが作家へと歩みの中で、文学への想いが垣間見えるようでした。途中で挟まれていく詩がとても美しい。重厚な物語の調べにのせて、芸術の花を開花させていく様子は、ナボコフの創作意欲と比例しているような気がします。理想と志がありとあらゆる場面から香るようでした。世界の美の全てを活写したような情緒を感じます。色彩感覚豊かで奥深い作品だと思います。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    ナボコフが亡命し、作家となるまでの半自伝的小説。しかし、並べられているジョイスの『若い芸術家の肖像』と比べると多すぎる比喩と捻くれまくった文章による長文に苦戦し、分り難くかったです。しかし、「ロシア文学は日付は曖昧だが、年はちゃんと明記する」などのロシア文化の一端やナボコフ自身の色聴への言及、音律とエスプリを重視した言葉遊びもあり、その部分は興味深かったです。

  • Tonex さん

    ロシアからドイツに亡命した青年の日常を描く。▼読みやすい新訳。しかし、面白くない。かなり苦戦してとりあえず一通り目を通したが睡魔との戦いだった。ナボコフは2回以上読んで初めて面白さがわかるタイプの作家なので、本当はすぐに再読に取りかかるのが正しいが、疲れたのでしばらく寝かせることする。▼今日の名言「自然界でも芸術でも、一番魅力的なものはすべて人をだますことで成り立っているんだ。」577頁。▼凝った文体。一読しただけでは意味がよくわからない表現が多いが、それだけに意味がわかったときの喜びは大きい。

  • chanvesa さん

    詩への造詣やロシア文学史の知識がないから、理解が覚束ないが、やはりナボコフは意地悪、皮肉屋である。それは第5章で全開だ。唯一の理解者コンチェーエフとの公園での対話のラストは、『セバスチャン・ナイトの真実の生涯』のラストと同じくらい驚かせ、がっかりさせる。この後の父との再会の結末はもうその手は食いません!だし、ジーナとの夜のデートの町歩きだって、この二人の最高の思いでになったことでしょうよと微笑ましいくらいだ。それに比べて、第2章の、父へのリスペクトに全く嫌みもなく、純度の高い美しさを感じた。

  • 三柴ゆよし さん

    異国での無味乾燥な現在から、祖国と父の甘美な記憶、文学のキラキラした歓びへとシームレスに移行していく文章が無類に美しい第1、2章から一転、第3章ではゴーゴリやディケンズのパロディを駆使して、恋愛の青臭さを戯画的に描くシニカルなナボコフ節が炸裂(もちろん甘酸っぱい恋愛小説としてもちゃんと成立している)し、続く第4章ではなんと、前章で主人公が書いていたニコライ・チェルヌイシェフスキーの伝記小説(固有名詞の雨あられに目が滑るが、辛辣で滅茶苦茶可笑しい)が丸ごと挿入される、というアホのような構造になっている。

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